こんばんは。

先週末は伊豆下田へ１泊旅行に行きました。

もちろんドールたちも連れてね。

伊豆半島は千葉県民から見ると遥か遠くです。

車で行くと、渋滞にはまると抜け道がなく

大変だなーってイメージが強いところ。

というわけで、ＪＲのパック旅行を利用しました。

パック旅行というと窮屈なイメージがありますが

上手に使うとけっこう安あがりにできます。

お得なパックなので制約もあります。

踊り子号も古いほうの電車ですが・・・

旧国鉄型の１８５系踊り子号です。

同じ料金ならスーパービュー踊り子のほうに

乗りたいと思うのが一般的ですよね。

でも元鉄ちゃんとしては懐かしの旧国鉄型にも

魅力を感じてしまいます。

鉄ちゃんは足を洗ったんだけどね。

「このとっきゅう、まどがあきまーす」

ほんとだ！

東京駅から２時間半ちょっと、

伊豆急下田に着きました。

なんだか暖ったかい。

たまたまこの日の天候のせいかもしれないけど

さすが伊豆～千葉より暖かい、なんて思ったり…

まずは駅前の観光案内所でガイドマップをゲット。

近ごろ私の旅は手抜きが多くて、

この日も何も調べずに来ました。

案内所で、どこを見に行ったらいいですか？　

と、とんちんかんな質問をしましたが

親切に説明してくれました。

いろいろ下調べして行くのも

ひとつの旅のスタイルで良いと思うし、

今の私には簡単な案内図があれば十分、

あとは現地で見て感じるのが楽しいです。

（見落としも多いけどそれはそれでOK？）

とにかく好きなように楽しむのが一番です。

まずは了仙寺を目指して裏町を歩きましょう。

お花がいっぱいのおうちは

普通の民家みたいですが、

あみもの教室の看板がでていました。

外壁に猫の階段が付いてる家はカフェです。
いわゆる猫カフェではなくて喫茶店に

ネコが自由に出入りしているだけです。

おもしろいなあ、と見上げていたら

ネコが駆け込んでいきました。

覗いてみると…　いました！　トラちゃん。

この写真、普通の家に見えるでしょ？

これでも茶店（さてん）の玄関なんですよ！

ボランティアでトイレを提供していて、

茶店を利用しなくてもトイレを貸してくれます。

おもちゃ屋がありました。

普通の、何の変哲もないおもちゃ屋さん。

最近見かけなくなりました。

ウインドウに飾ってあるおもちゃの箱絵が

日焼して白っぽくなってるのに哀愁を感じます。

裏道を歩いて突き当たったのが了仙寺です。

アメリカから黒船艦隊がやってきたときに、

ペリー提督を迎えて条約の調印をしたのがここ。
他に広い会場がなかったのでここになったらしい。

そして、ここから上陸地までの間が

ペリーロードとして散歩道に整備されています。

風情があるペリーロードの途中を右に曲がり

石段を上がったところに長楽寺があります。

こちらはロシアと和親条約を結んだところ。

（一方的に破られて北方領土を乗取られたけど）

ペリーロードに戻り、

突きあたると旧澤村邸があります。

この辺は特になまこ壁の建築が集中して

川とあわせてとても風情があります。

その代表格が旧澤村邸ですが・・・

この町はネコも多くて

気を取られて澤村邸を撮るのを忘れました！

旧澤村邸は下田市が寄贈を受け、

無料で一般公開しています。

なまこ壁の建物の親分みたいな家です。

黒い部分は瓦、白い格子の部分は漆喰です。

なまこ壁の家を建てるのは

お金持ちのステータスだったんだそうです。

ほら、銭湯もなまこ壁です。

「えんとつがありませーん」

なんと、下田の銭湯には煙突がありません。

温泉を引いてるので必要ないのだ。

銭湯の数軒先には酒屋がありました。

お店は向かい側で営業していますが

こちらは博物館になっています。

道具や品物は古くは江戸時代から

昭和３０年代くらいまでの実物です。

入場料も不要です。

店の前でうろうろしてたら

奥さんが見てってねと言ってくれました。

最大の傑作はこのレジスターです。

たぶん本物はとても高価だったころ、

職人にこうこう、こういうのを作ってね、

とたのんだものなんでしょう。

複雑なキーはできないので

てっぺんに算盤をくっつけちゃいました。

自分で計算してひとつだけあるキーを押すと

「チーン！」

とレジの抽斗が飛び出しました。

これには大笑いでした！

さらに歩き進むと路地の奥に港が見えました。

路地をぬけたところのひもの屋さん。

古く見せかけようとしてるのでなく

本当に古いみたいです。

港（この辺は下田港の内港）は好きです。

理屈でなく、いるだけで居心地がいいです。

自分のいるところ、という感じを肌で感じます。

だいぶ日もかたむいてきました。

道の駅で夜食（兼つまみ）を買い込んで

宿に向かいましょう。

　　続く・・・

ドールと行く・伊豆の旅