仕事をしている中で無意識にやってきたことを言語化してみたいと思う。
たまたま自分は働く上で事業や職種に対するこだわりがなかったし、今もない。
働く動機のスタートが経済的理由だったからだ。
今は子どもを持ったりしたことで、もう少し社会的な面にも目を向けるようにはなったが。
ただお金を稼ぐのに1日8時間以上働くので、とにかくつまらないのは嫌だった。面白い方が良かった。
ある種のゲーム性があるものを好む傾向がある。
パズルゲームが好きなので、最初に事務職で入ったのはめちゃくちゃ向いていた。
事務作業はタイムトライアルというゲームだし、例えば簡易なデータ入力は文字打ちゲーム。
位が少し上がって、今やっているのはシミュレーションゲームに近いし、例えば会社の飲み会は体を使うゲームにも感じる。
人が作り上げたマニュアルという攻略本があるものは、それなりの時間と質で勝手にできてしまうので、どこからか面白く無くなってきた。
とはいえ、趣味で作曲なんかをやっていて、ゼロイチで何かを生み出すことがポンポンできるタイプではないことも肌感覚で理解していたのだと思う。
もう少し難易度が高くて、評価されやすくて、代わりがききにくいことは?と。
とりあえず人がやりたがらない仕事を引き取ってやってみるか、ということに行き着いた。
視野はめちゃくちゃ狭いので市場的な自身の価値が高いかというと、全く大したことないと思う。
人がやりたくないことの多くは、マンパワーがかかること、やたらに細かいこと、人との調整ごと、上に立ちリーダーシップを取ること、この辺りが多い。
ハッキリ言ってこれらの仕事は面倒。
誰もやらないから正解も見えない。
不確定だからやりたがる人がいない。
そういうことが社内で放置されていると後々大きな問題になる。
これやってくれたらなー、と価値が高まる。
この構図はあると思う。
ここに手を入れ、若き日はあふれんばかりの体力を惜しみなく突っ込み対応してきたら、やっぱり役は上がった。
多分社内では誰も経験してないことが得られたからだと思う。
先に述べた通り市場価値では必ずしもだが、中小企業などの極狭い社会の中であれば、案外スルッと行くとこまで行くのではないかと思えてくる。
当然ながら俯瞰して自分を見ることはした方が良いが、それなりに承認欲求は満たされ、得られる対価も増える。
他人と違うことをするので、変な競争にも巻き込まれず、独自のポジションを築くことができる。
周りは大変だねと労を労ってくれ、どことなくありがたいと思ってくれてるように感じられる。
特定の競争相手がおらず、変な嫉妬を抱かれることもないので、特に女性という立場ではかなり楽。
仕事自体はそこそこ大変なので、そもそもそれが嫌だという人は無理だが、そういうやり方もあるかもよ、ということで。
周りを見渡してみるとちょっとしたことでも面倒で放置されてる物事は案外多い。やりたいけど時間がない、手間なんだよな、というようなこと。
でもそれらを諸々足し合わせ積み上げると、案外感謝してくれる人もいるもので。
また副産物として会社の問題もよーく見えるようになるので、わかってる人、みたいになれる。
些細なことで言えば、雑然としたオフィスの整理だとか、経験則だけでやっている業務のマニュアル化など。
もう少し大きなことで言えば、なんとなく見過ごされているコストをカットしたり、非効率だと分かりきっているのになんとなくやり方を変えるのが面倒で放置している業務改善とか。
売上アップのための構造改革をしたり、新たなチャネルやスキームを突っ込んだり。その会社に合うマーケティングの型を作ったり。
コミュニケーションに自信があるなら窓際っぽい人を巻き込んで、機能させてみるとか。
様々な領域で細々あると思うので、結構やれることはある。
もちろんそれらをやらせてくれるかは上司にもよるので、器が小さい場合は言うことを従順に聞いていた方が無難かもしれない。というか、むしろ異動願いを出すか、辞めた方が良いかも。成長がないので。
ある程度の裁量を持たせてくれるような懐を持った上司であれば、喜んでくれるだろう。
自分はそんなこんなを感覚的にやってきたように思う。
だから若い頃は仕事が楽しくて仕方なかった。
位が上がり前後左右で競争が始まると少しシンドくはなった。だがスタンスは同じ。
優先順位はあるが、だーれもやりたがらずに見て見ぬ振りされちゃってる事をとにかく積極的にやる。
これにより問題解決能力が高まる感覚を覚えている。
自分の価値を示す手法。
参考になるかわからないが、なればこれ幸い。