身体の不自由な夫を幸せにしたいと思っていました。
夫に尽くすことが、大切だと思っていました。
彼の為に、頑張らなきゃって思っていました。
夫が幸せだと言ってくれるのが幸せでした。
でも、
愚痴が出る。
イライラする。
そんな私がいました。
不自由な身体ですと、支度に時間がかかります。
車椅子ですので、
スロープやエレベーターを探さなくてはなりません。
通路が狭いと、その先はいかれません。
雨が降ったら、傘はさせません。
荷物はたくさん持てません。
レストランはバリアフリーでないと、入れません。
そんな生活の積み重ねから、私はイライラしてました。
しかし、私はいい人を演じていました。
表面的には、私は幸せなのと無理にとりつくろっていましま。
周囲には、幸せなのよって、ニコニコしているフリをしていました。
そう、私は彼を幸せにしたいと思っていたから。
自分の気持ちよりも、夫のことや、周囲にばかり気を使っていました。
私の心はいつも葛藤し、フツフツとしていました。
なんで結婚してるんだろう、私は介助のために結婚したのか?
もよく思っていました。
しかし、
そんな結婚生活を5年ほど経った頃に、ふと気付けたのです。
自分が幸せでないのに、人を幸せに出来るの?
って。
幸せって何か?
自分を幸せにする。どうやって?
私は、自分がワクワクすることを探しました。
それは今もです。
常に、意識しています。
私が好きなことは何?
私が笑顔になって、笑えることは何?
自分を大切に生きれるようになると、
夫の不自由さに、感謝出来るようになりました。
たくさんのことを気づかせてもらいました。
足で歩ける。
傘がさせる。
階段が使える。
些細なことが、当たり前に出来ることも。
不自由さを経験できたから、やっとそれに気づくことが出来たのです。
人に優しさが足りないと思ったら、自分に優しくしよう。
思いやりがないなと思ったら、まずは自分を思いやろう。
人を幸せにするために、まずは自分で幸せを感じよう。

今日も素晴らしい一日を。