『私は黒いマントの人を見ると、自分が不愉快な気分になって自分が苦しかった。そしてカウンセリングによって、衝撃的な過去の出来事に気付けたんです。』
その記事を、さらに付け加えて、書きたいと思います。
いつもより少し長くなりますが、お付き合いください。

他の人からみたらちっぽけな悩みなのに、私はずーっとずーっと引きずってしまっていたことがありました。
それは一年中、黒のマントを着ていたある人のこと。
今では会うこともないのに、その人のことを忘れることはできませんでした。
だから、カウンセリングで勉強しながら、
どうして、その人のことが気に入らないのだろうかと相談し続けました。
ある時は、
そのマントの人を嫌いなだけじゃないの!
それだけのことよ、と言われたこともありました。
「そうなのか~。黒いマントのその人が嫌いなんだ。それだけのことなのか。だから忘れないだけなのかぁ」と、とりあえず納得したこともありました。
でも、その時はそれで済ませても、また黒いマントの人を思い出すと、不愉快な気持ちが沸き上がってきてしまうのです。
私の中では嫌いで済まされない何かがくすぶっていました。私はさらに続けて同じ悩みをカウンセリングでぶつけてました。
そうしたら、ある日、その答えが出たのです。
実は、過去に母から言われた言葉が私を苦しめていたのでした。
ああ、これだったのかと気付けた瞬間、私はすーっと胸の中にあった黒いものが流されていく感覚がありました。と同時に、えっ何でこんなことを思い出したの???と驚きました。
その出来事は、小学生の私に言った母のこんな言葉です。
「派手な洋服はいけません。」
「赤なんてとんでもない!」
と自分の好きな色の洋服を母は否定したのです。
カウンセリングを通して、そんな過去の出来事が思い出されたのです。
ええ!!何なの~!
こんな昔のことを思い出したことに驚かされました。
それは、衝撃的でした。
そんな母から言われたことなんて、とっくの昔の出来事で、まさかこんな年になって思い出されることはないと思っていました。
でも、
でも、
小学生の私には大きな傷になっていたみたいなんです。
その頃にはなんとも思っていなかった母の言葉がずーっと蓋をされていたので気付かなかったのです。
でも、黒いマントの人をみると、なんだか不愉快になってしまう そういう表現で感じ取っていたみたいなのです。
まさか、まさかの展開に私も驚かされました。
これはカウンセリングの力です。
カウンセラーが私にしてくださったことは、
私の話を聴いてくださった。
それにつきます。
時には、他の色のマントはどうなのか? 黒いマントのその人の他に気になることはないのか?と掘り下げて聴いてくださったこともありました。
それでも、とにかく私の話を聴いてくださったのです。
他の人からしてみたら、大した話でもないかもしれませんが、私の苦しみに付きあってくださったのです。
信頼できるカウンセラーに、私の想いを好きなだけ、思いっきり伝えられたのだと思います。
カウンセラーには聴く技術があるのです。
そして、母から言われていたこと。
昔の昔の、もうすっかり忘れていたことが、案外自分を苦しめているんだと知ることが出来たのです。
ここにはもう一つ気付かされたことがあります。
それは、母親という存在。
母から言われたことは、そんなに重い言葉ではありません。
田舎に住んでいるので、「派手は洋服はいけません」と母は世間体を考えて、母目線で、なんとなくそう言ったのだと思います。
しかし、
私からみたら、子供からしたら、母親はとっても大切で絶対的な存在です。
だからこそ、その「言葉」は心の奥底に深く残るのだと思います。
言葉の重み、母からの影響、それを受け止める自分がいて。
いろんな要素があっての、今の自分です。
その色んな体験やさまざまな環境で育ってきた今の自分。
複雑にからんでしまった自分に何か困ったことが起こった時、カウンセラーの「聴く」はご自分の想いや、自分の本当の気持ちを探しにいく支えになるのです。
カウンセラーは、心の声を聴くサポーターです。

お読みいただきありがとうございました。
明日からも、また笑顔でお過ごしになられますように祈っております。
過去の記事です。→黒いマントが苦しかった
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