芸術の秋が始まった。今日はクーラーも効かない人、人、人折りたたみ椅子にかけ、学生達が歌う、希望にあふれんばかりの合唱。思わず感動的でまぶたがうるんでいた。

その後、音楽科、まだ知名度はないがかなり専門の方の声楽を聞くことができた。

 しかし、暑さがきわまり、落ち着いて聴いている状態ではなかった。大きな扇風機が一台回っているだけの駅の構内。暑さには厳しいものがあった。

 そうか、芸術、つまり運動ではなく、他を得意とする人は何かが得られる季節とも言える。

 頑張れるチャンスはいくらもあるはず。と生き生きとソロで歌う女の子をみて思った。

ふと、学生時代合唱部で『ビルが伸びる』と高度成長期、自分も希望いっぱいに一生懸命歌っていたあの頃と重なりあっていた。

 この音楽とは本当に素晴らしい。

ただの文章よりどれ程奥行きが厚みを増し、人の心に刺さってくることか!!!!

           牧田恵