東京は秋晴れが続いています。
またまた更新が遅れてごめんなさい。
この間,学生の卒論研究のため食品企業の食育の調査に行ったり,台風接近のためゼミや講義を休講にしたり,Kさんの科研の共同調査で三重県松阪市に行ったり,地産地消人材育成講習会の講師をしたり,交通事故に遭った母の見舞いに福岡に行ったり,加工用トマトの産地調査に行ったりで,席を温める時間がありませんでした。

母の交通事故の一報にはびっくりしました。原付バイクに後ろから轢かれて,顔面と左腕を骨折し,上の前歯がすべて折れていました。全治40日間という医師の診断ですが,体調が戻るには相当な日数がかかりそうです。本人は大怪我した身にもかかわらず,私の健康や帰る飛行機の時刻を心配したりしていました。幸い意識は正常でした。毎日,父と妹が付き添いのため病院に行っています。私は遠い地から早く治ることを祈ることしかできません。

さて,標題の「心と心がふれあう仲間作り」は,Kさん(農工研)の科研「農的ライフスタイルを創出するコミュニケーションモデルに関する研究」の調査でM大のHさんと一緒に行った「うきさとむら」の代表Nさんの名刺に刷られていたことばです。そしてここの地域おこしのスロ-ガンは次のとおりです。
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仲間づくり(交流)を中心に,活力ある元気な地域にしよう!
1.まず自分たちが楽しむ。
2.手作りの心のこもった「もてなし」を体で示す。
3.イベントを通して地域外の人たちと仲間づくりを深める。(スタッフが楽しみ,協力者が楽しみ,参加者も楽しむ。)
4.いつも夢があるように。
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このスローガンに「うきさとむら」の行動原理が示されています。つまり,金儲けよりも仲間づくりが大事。お金はあとからついてくると言うことです。

「うきさとむら」がある場所は,松阪駅から南西に約20キロ行った山里です。昭和の町村合併前までは𡧃気郷村大字柚原(ゆのはら)という地名でしたが,いまその名は残っておらず,松阪市柚原町という地名になっています。地区の産業は林業と農業で,米,ブロイラー,椎茸,茶などが主要な農産物です。

「うきさとむら」は数多くの賞を受賞しています。その一つの「立ち上がる農山漁村」の概要書がありますので参考にして下さい。

この「うきさとむら」の特長は,Nさん夫婦を中心に,地区外のボランティアが大勢いて,各種イベントの時に手伝ってくれていることです。これらの人は「うきさとむら」の仲間作りによって,擬似的な親戚付き合いをしているのです。例えば神戸市から高速を飛ばして片道4時間かけて名物のうどんを食べに来る人は,高級ケーキをおみやげにもってきてくれるそうです。

今ひとつ興味深かったことは,農協の店舗が撤退した跡を集落の自治会が借り上げて,地域店「みんなの店」と簡易郵便局を運営していることです。お店の番は持ち廻りで運営しています。夕方の閉店間際にお邪魔したこともあり,おばあちゃんが必死で売上金額を勘定していました。

また,郵便局の局員さんは私服で座っておられたことにもびっくり。彼女は東京出身,縁あって「うきさとむら」に移住したそうです。土日は竹炭を焼いたり竹炭を使ったネックレスやブローチを作っているとのことです。街の郵便局とは様子がまるっきり違っていました。



ここは集落の運動会を毎年やっていて,「今年で運動会も最後かな」とこれも毎年言いながら続いているそうです。訪問したときに運動会の賞品が「みんなの店」に積まれていました。

限界集落と云われながらも,ムラの人たちはしたたかに暮らしていました。最近,研究者のOさんが限界集落ではなく,「元気かい集落」と云おうと提案しています。
私は方々調査に行って,毎回元気をもらっています。