♪一本でもニンジン~ という歌がありますが、同様に「一人でも友達」という言い方がありますね。「私たち」や「僕たち」というと自分を含めた複数の人を指していますが、同じ「〇〇たち」という形の単語である「友達」が、一人を指す場合にも使われるのは不思議だと思いませんか。
調べてみると、かつては「友達」という単語は単数扱いだったようです。はるか昔、高校時代に古文の授業で苦しめられた経験のある小生ですが、たとえば「伊勢物語」の中に「友達」という単語を一人の場合は単数扱い、二人以上の場合は複数形にしていたというのです。「友達」の複数形というのはどういうのかというと、意外にも単純で「友達ども」だそう(笑)。
学者先生によると、現在でも「友達たち」と表現しても、「友達」の複数形として問題はないのだそうです。また、「友達=友」と捉えて、二人以上の場合でも「友達」とすることも誤りではないという考え方は定着しています。
たしかにキチンと単数形と複数形を使い分けるのは面倒ですし、そもそも、日本語は外国語のように単数形・複数形の違いがあまり厳格でないうえ、そのうえ「友達たち」なんて言い方は舌がもつれます。特に核家族化、ネット社会が進んでいわば「個」の時代となってきている現代では、「友達」と呼べる存在は数的に減っているかもしれず、現実的にも、「友達」という表現で、十分だということかもしれません。
以上、「友達=友」の少ない人間のミニ考察でした。
| 🖊 「下駄」出題:篤子 | |||||||||
| あぁ昭和温泉街の下駄の音 | ちどり | ||||||||
| 運転の免許試験に下駄が消え | 芳男 | ||||||||
| 下駄草履看板だけが残る町 | 霜降 | ||||||||
| 下駄店の店頭飾るスニーカー | 駄作 | ||||||||
| 下駄の音昭和の景色消えてゆく | 霜降 | ||||||||
| 下駄の音わざとカポカポはしってく | 篤子 | ||||||||
| 下駄の歯がペダルを噛んで足外す | 芳男 | ||||||||
| 下駄ばかり履かせるお上の統計値 | 國雄 | ||||||||
| 下駄箱がマッチングアプリだった頃 | 國雄 | ||||||||
| 下駄箱は下駄一足と妻の靴 | 良弘 | ||||||||
| 下駄箱もインバウンドでスニーカー | 芳男 | ||||||||
| 下駄貰い鼻緒高くて足すくむ | 篤子 | ||||||||
| 玄関の亡父の下駄が捨てられず | 満太 | ||||||||
| 死語になる下駄箱縦笛うばぐるま | 良弘 | ||||||||
| 白足袋をはく日鼻緒がきつい下駄 | 蚤助 | ||||||||
| 高下駄でバンカラ風に寮歌祭 | 満太 | ||||||||
| 夏なれば信三(しんざ)恋しと下駄の音 | 國雄 | ||||||||
| 夏祭りカランコロンと下駄の音 | 良弘 | ||||||||
| 灯が入り下駄が行き交う温泉地 | 蚤助 | ||||||||
| 独り居の用心棒は父の下駄 | ちどり | ||||||||
| 豚箱と下駄箱にないブタとゲタ | 蚤助 | ||||||||
| 浴衣着る娘いなくて下駄眠る | 篤子 | ||||||||
| 浴衣待つ素足で下駄に履くデニム | 篤子 | ||||||||
| 予報士も迷った時は下駄頼り | 満太 | ||||||||
| 🖊 「あく、灰汁」出題:篤子 | |||||||||
| 灰汁がある人と呼ばれて友がない | 満太 | ||||||||
| 灰汁が抜け丸くなったと定年後 | 満太 | ||||||||
| アク強い記憶に残る言いがかり | 芳男 | ||||||||
| アク強い役者の顔が締める劇 | 霜降 | ||||||||
| あく取らぬ女房の顔澄んでいる | 良弘 | ||||||||
| あく取る派だけどカレーは取らない派 | 良弘 | ||||||||
| あくとれば料理の量が気にかかる | 良弘 | ||||||||
| アク抜けて何だか魅力無い漢 | 篤子 | ||||||||
| 灰汁のない男で敵をつくらない | 満太 | ||||||||
| 灰汁も味のうち クセ強は個性 | ちどり | ||||||||
| 灰汁を取るふりして肉を引き寄せる | 蚤助 | ||||||||
| アクを抜く小糠だぶつく備蓄米 | 國雄 | ||||||||
| 温泉で心の灰汁も垢流し | 芳男 | ||||||||
| コンプラとハラスメントが灰汁をとり | 駄作 | ||||||||
| 政治家は煮れば煮るほど灰汁のでる | 國雄 | ||||||||
| 洗濯をしても落ちない業の灰汁 | 蚤助 | ||||||||
| 大好きな山菜ちょっと灰汁残す | 篤子 | ||||||||
| トランプを煮込むと灰汁がひどく出る | 蚤助 | ||||||||
| 鍋囲む灰汁代官と鍋奉行 | 蚤助 | ||||||||
| 年金は灰汁取りされて薄っぺら | 芳男 | ||||||||
| バスソルト心の灰汁は抜けません | ちどり | ||||||||
| 蕗のとう少し灰汁抜きバッケ味噌 | 篤子 | ||||||||
| 紫にさす灰汁海石榴市(つばいち)のナンパ辻 | 國雄 | ||||||||
| 雪の朝石炭の灰汁道に蒔き | 霜降 | ||||||||
| 我が家には灰汁代官と鍋奉行 | ちどり | ||||||||
| 🖊 自由句 | |||||||||
| 個性派に灰をまぶしてアクを抜け | 芳男 | ||||||||
| 🖊 来月のお題(出題:良弘) | |||||||||
| 1.「盆」 2.「休み」 | |||||||||
| 🖊 先月の互選句 | |||||||||
| 天 | 該当作なし | ||||||||
| 地 | 料理より米をしゅうとにほめられる | 良弘 | |||||||
| 蚤助・ちどり・満太・駄作(評点4) | |||||||||
| 人 | 薄っすらと車の上にゴビ砂漠 | ちどり | |||||||
| 満太・ちどり・霜降(評点3) | |||||||||
| 「蔵出し」と云ってほしいと備蓄米 | 満太 | ||||||||
| 蚤助・良弘・駄作(評点3) | |||||||||
| (了) | |||||||||