りゃくだつへのみちジュウニ。 の続き


には伝わったのだろうか。



電話を切ってから、ゲーセンで思い思いに遊ぶみんなのもとへ行きました。

「やっぱ、だめだった~。」

涙を流しながら笑ってみんなに話しかけるアタシの姿に、みんな驚いた様子。

「ちょっとおいで。外出よう。」

そう声をかけてくれたのは、隣のクラスだった真愛でした。ふたりきりで遊ぶことは一度もなかったけど、頼りになるお姉さんタイプ。肩を押され、一緒に外に出ました。もちろん、みんなもついてきてくれました。


電話の内容を簡単に話し、みんなはそれを聞いてうなずいていました。

「カラオケ行くべ♪」

アタシの元気を出す為に、真愛が先頭きって、カラオケに連れて行ってくれました。

空元気で歌うアタシ。みんなも深くは突っ込まない。ノリノリで歌い続けるみんな。

みんな、ありがとう。


翌日からは通常通り、お仕事再開です。

こんなことでクヨクヨしているわけにはいきません。

とは、携帯でのやりとりはナシにして、社内メールでたまに近況報告を行う程度の仲になりました。

たまぁに、寂しくなると電話しちゃうこともあるけど。

まだ営業所にいるであろう時間に、社用の携帯へ少しだけ。

勇気をもらうんです。

アタシに対してのの態度は紳士的なものであるとは思えないけど、それは恋する気持ちがキレイなものに魅せてくれる。

勝手な、思い込み。



「元気か?」


「もちろん。」



もう会う機会はないだろうけど、声を聞くだけで充分。

はじめて通じ合えたあの夜を胸に抱き、今夜も一人で眠る。

りゃくだつへのみちジュウイチ。 の続き


そのすべてが彼女に知られているとは。



久しぶりに、学生時代の友人と夕食会。場所は市内の繁華街。

女の子が少ない学校だったので、みんな仲良し。集まることができた8人でわいわい飲み会。

その後はみんなとゲーセンでプリクラ撮影会。


ここで幸せは崩れた。


少し酔いを覚まそうと、ゲーセンの外へ。

ほろ酔い気分で、に電話をかける。

いつものように、他愛も無い会話をしようとしたのに――。


「T、無理だ。」


「やっぱり彼女の事が好きなんだって解った。」


「ごめん。」



いきなりの話に困惑。

なに?何の話をしているの?

アタシの思っていたことと違う話をされるのは、これで2回目。

1回目は、はじめて結ばれたあの日。

そうか、今回も思い通りに行かないんだ。

やっぱり、略奪なんて無理なんだ。



思い起こすのは、幸せだった数日間。

もう恋愛感情は無いって言っていたのに。


結局、彼女の発作を見捨てられないんだ。


そっか、アタシのものにできないんだ。



「やだ。」


粘っても無理なのはわかっているのに。

今までの彼氏でも、いつも別れ話で粘って喧嘩別れしてるんだ。

けど、

前の彼氏だけは早く引いて、いい友達になれた。

仕事の関係もあるし、喧嘩はできない。


「わかってくれ、無理なんだ。」

「―――わかった。やっぱり略奪なんて無理なんだよね。」

「略奪で別れたことあったし、やり返そうっていう気持ちもあったんだよね。」

「長く粘っても喧嘩するだけだし、もうやめるよ。」

「でも、今までみたいにメールするよ?返事してよね。」

「ああ、わかったよ。」

「あーあ、うまくいくと思ってたのになー。」


最後はちょっと頑張ってみた。

引き際が肝心なんだよね。

笑って電話を切れたら、次からも連絡を取りやすいんだよね。

だから、頑張ってみた。

実は

凄く、凄く、

自分に嘘をついた。




アタシの努力。

には伝わったのだろうか。

(続く)

りゃくだつへのみちジュウ。 の続き


何やっているんだろう、アタシ



が地元に帰ってから、アタシは毎日とメールや電話をしました。
それは仕事の内容であったり、早く彼女と別れてという内容であったり。
が担当しているお客様の話で盛り上がることもしばしば。
アタシがあたかも彼女であるかのように連絡をし合う毎日。


たまに、電話をかけるとマズイ状況だったりするんです。


「もしもし?今大丈夫?」
「・・・あ、あぁ。大丈夫だよ。どうした?」

反応で、「ん?」と思うときがあるんです。
最初に言葉がつまるときは、マズイとき。
そんな時は早く電話を切り、夜中に一言メール。
「さっき、彼女といたんでしょ。」
たいていは、大当たり。


社用の携帯に掛ければいいのに、わざとらしく私用の携帯に電話。
こうやって、アタシの存在を残す。



そのすべてが彼女に知られているとは。
(続く)

りゃくだつへのみちキュウ。 の続き


幸せが一変した。



朝起きると、はソファでコーヒーを飲んでいました。

「おはよ。。。」

上を羽織って、の横へ。

真剣な顔をしてる?

「なぁ、T。聞いてくれ。」

「???」

「俺はおまえを守ってやれない。」

なにを言い出すの?このは。

「守る」―――こんなことを言われたのは初めてでした。

「どういうこと?」

「俺は、おまえのそばにいて守ってやることができないんだ。」


はいつも彼女になる人のそばにいて、守ってあげたいんだそう。

そばにいなくても通じ合っていられるだけで良いアタシとは考えが違うみたいです。


「      」

何も言えませんでした。

ただ、を見つめていたら、涙が出てきました。


「T、泣くなよ。」

「だって…」


泣く為にここに来たんじゃないのに。

アタシはただ、と幸せに浸りたかっただけ。

それなのに、

アタシは惨めになるだけ。


このあと、ここで何を話したかあまり覚えていません。
泣き止んで、車を走らせ、アタシの家の近くにあるコンビニまで来たことは覚えています。


「じゃあ、気をつけてね。」
「あぁ。」
「・・・」

「帰るのにどれくらいかかるの?」
ここであっさり退くことができないアタシ
退いたら、負けな気がして。
既に、彼女に負けているだろうけど。
「5時間くらいだな。」
「そっか。ちゃんと休憩挟まないとだめだよ。」
「あぁ。」

いつまでも此処に居て。
アタシの傍にずっと居て。
そう言いたくて。
言えなくて。


何やっているんだろう、アタシ
(続く)







最近、べつのひとに魅かれています。


3年以上片思いしていた


実は、アタシには「好きだけど失いたくないからずっと友達」ってがいます。


それが、その


車で3時間のところに住んでいる


よりも、ずっと、だいすき。


顔をあわせただけで照れてしまう。



これだけ大切に思う気持ちを、無駄にしたくはない。



この気持ちを、失うことのないように・・・。

わすれたいと おもう ことほど


ワスレラレナイ



の言葉 とか


のしぐさ とか


のすべて とか



わすれたいのに

ワスレサセテクレナイ



アタシから

を 消して ほしい




―――会えないと こんな事ばかり

考えてしまうの。

中学のとき、ずっと好きだった人がいた。

それは、部活のいっこ先輩で、学内でもカッコイイといわれていた人。

アタシの所属した水泳部には、(自分で言うのもなんだけど)カッコイイ人が多かったのだ。


先輩は、カッコイイから好きになったわけではなく、なんとなく部活をしているうちに魅かれていった。

一度だけ、先輩と一緒に帰ることが出来た。

別の先輩含め4人で帰っていて、途中で方向が分かれることによりアタシ先輩と2人きりになることが出来た。

先輩は、アタシが別の人を好きだと思っていたみたい。

だから、一緒に帰っているときにも「Kが好きなんだろ」って探りをいれてきた。

そこで、「先輩が好き」なんて言えるわけも無く、否定し続けた。


むしろ、その頃から計算高かったアタシは、振られたときのことを考え、今は告白のタイミングではないと計っていた。


実際に告白したのは先輩が卒業した後。

1年片思いをして、振られても会う事が無い卒業後を狙って。

夜、ご飯時。

今思えばそんな時間に家電を使って告白しようなんて全く計算されてないじゃん!って感じ。

先輩「すきです」って言ったら、「彼女がいる」って言われちゃった。

その彼女とは、いつから付き合っていたかは知らないけど、アタシの知っている、喋った事が何度もある人だった。


その彼女とは、高専進学後もずっと付き合っていたみたい。

アタシが高3のときにショッピングセンター内のファーストフード店でバイトをし出して、隣のファーストフード店に先輩が働いていたときにまだ付き合っている事を聞いた。

まー本人が幸せなら良いんじゃない?って思った。もうその頃にはアタシにも彼氏がいたし。



――――若かりし頃の思い出。

今みたいに駆け引きをしない、純粋な初恋。

りゃくだつへのみちハチ。 の続き


今までのなかで一番近くに感じられました。



こんな幸せに浸っているときに、ぽつぽつと雨が降り出しました。

「車いこっか。」

「うん。」

寄って軽くふらつく足元、隣にはアタシを支える

こんな幸せなのは、4月に別れた彼氏のとき以来かも。


「どこか話せる場所ないかな。」

「夜景でも見に行く?」

「そうしよう。」

天気があまりよくないって言うのに、夜景を見に山へ向かいました。


軽のせまい空間と、ベンチシートがとの隙間を無くしてしまいます。



夜景を眺めながら喋っていると、アタシを引き寄せ、キスしました。



アタシもつい熱くなって、の上に乗り、強く抱きしめてもらいながらキスを続けました。



そこで手を出してきた彼。

「ここではちょっと…(焦)」

「えー、いいじゃん♪」

「ほら、まわりに車いるから!」

「わかったよぅ。…(ホテル)いこっか。」

「…うん。」


さすが営業。たった3ヶ月しかこの県にいないのに、ふだん車でそこらじゅうを回っているのでラブホの場所を知っていました。

もう2時を過ぎていたので、眠さ爆発のアタシ。とりあえず化粧を落としたかった。

「先シャワー浴びてきて。仮眠とりたい。」

「おう。わかったよ。眠かったら気にせず寝てなよ。」

本当にウトウトしていました。が出てくるまでウトウトウト…。

のあとにシャワーを浴び、上がってとりあえずのひざの上に乗ってみる。

抱きついて、いちゃいちゃ。

「だっこー。」

って言ったら、

「なん!?どうしたん!?」

って笑われちゃいました。


ふたりでベッドに入り、ついつい眠気が…

「眠かったら寝ていいよ。」

「んー…。」

「…」

「やっぱり、ガマンできないんだけど♪」

の手がアタシのところに伸びてきて、抱き寄せられ、キス。

車のなかでしたときより、ずっと、幸せ。

それからお互いを触り合って、気持ちいいところを探し合って。

いつの間にか上に乗せられていて、をなかに迎えました。

ゆっくり愛を深め合っていく感じ。

もう、幸せ過ぎて、駄目になりそう。

元気すぎると、2度、幸せに浸れました。



翌日。

幸せが一変した。

(続く)

アタシには、「別れ話」をせずに別れたがいる。


それは、自然消滅ではなく、事故によりが植物状態になったから。


当時は心底傷ついて、泣いて、何に対してもやる気がなくて、とにかく暗かった。


ただ、友達や家族の前で暗いところを見せたくないアタシは、必死に普段のアタシを演じた。




(朝、起こしてあげるはずだったのにね)

(夜中の電話、出ていればよかったね)

(サーキット、一緒に行きたかったな)



振り返ったところで結果論でしかない。

アタシの苦しみより、の家族や親友の苦しみの方が大きいのに。

当時付き合って2ヶ月も経っていたかな。

けど、

付き合って一番楽しい時期だったと思う。



集中治療室にいたとは、最初会わせてもらえなかった。

だいたい1ヶ月くらいした11月、のお母さんに面会の許可をもらった。

当時17歳だったアタシを会わせるのは、ショックが大きいだろうって事で会わせてもらえなかったそう。




以前と違うの姿。

管が繋がった体。

ただでさえ細かったのに、さらにやせ細った手足。

閉じたままの眼。

辛そうな表情。

そのひとつひとつがショックだったけど、不思議と会えた事にうれしく思えた。


それから早3年。

アタシは20歳。


最初のうちはよく面会に行っていた。

けど、の親友から

「若いんだし、待っていること無いんじゃない?」

と言われ、アタシは彼氏を作った。

18歳の春。




今でもその植物状態になったの事を思い出す。

好き、今でも。

アタシがクルマをやっている以上忘れられない。と思う。




今はどこでどんな状態にいるのかすら分からないけど、会いたい と 思う。




とことん自分勝手な考えだけど。

桜井亜美さんの「Miracle」 を読みながら、いろいろ考えちゃった。


もちろん、のことなんだけど。



別にアタシがセイラみたいに美人でスタイルが良いわけじゃないし、今までの彼氏を殺してきたわけではない。


それに、が深刻な病気を抱えているわけではないし、兄がいても弟はいない。



全然状況が違うのに、何故かの事を考えながら泣いてしまった。



小説は好き。

アタシができない経験を、小説を読むことで出来る。

そして、

ステキな経験を、楽しむ事ができる。





これを、妄想と言うのだろうけど。