チューハイとハムカツと感情。 | 学びながら呑みログ

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ハムカツ

学びながら呑みログ ハムカツの件

許されるハムカツ。

定番の肴といえば枝豆、ポテサラ。あると食べてしまう肴といえばハムカツ。

ポークカツでも、チキンカツでもなく、ハムカツ。できればプレスハム。厚さ2mmのハム。赤いフチのハム。チープ。それが許されるハムカツへの条件。

最近、プレスハムを見ない。もうないのかと思って調べてみたら、ハムカツ用ハムとして売っていた。そうかハムカツ専用か、ちょっとハムカツが偉そうに思う。だが、ほとんど業務用。ブロック、キロ買い。家で食べられないのか。偉そう。業務用のハムカツもあった。「懐かしいハムカツ」と謳われて、こだわってるらしい。偉そうな謳い文句に、ハムカツはそういうものではないだろうと思いながら。

ポジショニングは変わったみたいだが、ハムカツの需要は、まだあるらしい。

初めての酒場に入って、軍資金と腹具合と満足感を考えながらメニューを見る。店内のあちらこちらに新しいメニューを貼ってあるので、見るのも、考えるのもたいへん。ようやく今晩のコースが決まって、順調(?)に進んで、チューハイで口を湿らせて、メインのホッケ半身を頼んだ後。レジの横にハムカツのメニューを見つけたときの敗北感というか、屈辱感というか。まあ、なんというか。

「今晩はちょっと贅沢するかな」と、独り言ちながら頼んでしまうくらい、ハムカツが好きだ。

許されないハムカツ。

ハムカツの厚さは2mm。それ以下も、それ以上もない。厳しい条件にこだわっていた。

厚さ20mmのハムカツ。世間には許されるハムカツと、許されないハムカツがあると知った。

初めての立ち呑み屋。クイックメニューの並ぶなかで「10分かかります」というのはどういうことか。厚さ20mm。こんな非効率的一品を、なぜ作るのか。なぜ出すのか。調べてみたくて。

いや、誘惑に負けて。食べた。

ぜひ。