今朝、通勤途中に聞いたFM放送。コメンテーターが、働き方改革で、カルチャー教室は平日夜のクラスから埋まるんだ、と話していました。

かくいう私も、カルチャー教室ではないけれど、平日の夜に稽古に通っています。ハードですが、１日を有効に過ごせるような気がします。

昨夜は大のお気に入り、伊那紬のきもので。駒ヶ根市の久保田染織工業株式会社の製品で、手書きで草木染ーリンゴ、矢車玉、ヘマチン、それから、ミツエと記されています。ミツエさんという方の作かしら？

蜘蛛絞りの名古屋帯を合わせました。先週に引き続いてのワントーン・コーディネート。この帯は、ネットオークションで手に入れたのですが、少し古いものでしょうか。帯幅が狭く、長さも短いので、手先を短めにとって、ようよう太鼓結びができるといった具合です。前は幅を出すために、一巻き目と二巻き目を上下にずらして締めています。

この伊那紬ですが、柔らかくて優しい色。身に纏うと、ほっと落ち着きます。草木染ならではの効果でしょうか？

薄い黄色はリンゴ？リンゴの樹皮かもしれません。

グレーは矢車(やしゃ)玉？矢車玉とはハンノキの実のことで、タンニンを多く含んでいるそうです。

2㎝ほどの実は、10月に熟す。【庭木図鑑植木ぺディアから】

あ、この実、クリスマスリースなどによく使われていますね！

黒はヘマチン？ヘマチンは、ログウッドの芯材から染料を煮出したものだそうです。

ログウッドは邪気を払うと伝えられ、仏衣の材料にも使用されたとか。また、ナポレオンのコートやイギリス艦隊のネルソン提督のジャケット、海賊の服にも使われていたそうです。【きもの用語大全きもの館美装苑より】

かつて、家族が数年住んでいた美しい町、伊那をまた訪れたい、久保田さんの会社を見学させてもらって、ミツエさんに会ってみたい、と思っています。きっと。

平戸蔦屋カスドース

草木染が気になる