素敵な家。
チャイム鳴らしてみよう。ーーーピンポーン。

ーーはーい。

聞いたことがある声がする。

中からフリルが素敵な白いエプロンの女性が出てきた。

ーーきれー。
ただ単純に思った言葉が口からでてしまった。

女性は続けて、
ーーどちらさまですか?
と、こちらを向いて微笑んでいる。

ーあ!すみません!間違えました!
と逃げて来てしまったのがちょうど3分くらい前の話。

いまは事務所でコーヒーをすすりながらついさっきの出来事を回想している。
あー。素敵だったなー。
あの時、こうしたら良かったなとか考えながら机に顔を伏せた。