ギブミーチョコレートの話 | のらぶろ !

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あれは中学3年生の時。

片思いの子からチョコを貰いたくて貰いたくて、考え付いた作戦がこれ。


「ゴミ収集車作戦」


性別が「女」ならとりあえずかき集める(手段は選ばない)

ドサクサにまぎれて意中の子からのもゲットすれば成功。


どうですか?この作戦。


当時は完璧だと思って、かき集め方法を寝ずに考えた。

そして「女子全員は俺にチョコを渡すことを義務とする」法令を発布。

女子一人一人の机を回って、脅したり土下座したりとにかくこの法令を浸透させた。


そして運命の2月14日!!!


例年以上に緊張して席に座る。



一人の女子が「ほらよっ!」と明治の板チョコを放り投げて来たのを合図に

あっちこっちからチョコが飛んでくる。

そんなゴミなどどうでもいいので、意中の子がどうしてるか目の端で追う。


意中の子はなかなか来ない。


チロルチョコとか麦チョコ(一粒)などの"まさにゴミ"がたまっていく机。



意中の子は友達と談笑。



そんなこんなで学校が終わった。

同時に俺の人生が終わった。



そしてゴミチョコを口の中に頬張っていると、意中の子が机を指差した。

「?」



「?・・・・!!!(まさか!)」


机の中を慌てて掻きだす。


緑色に変色して半分つぶれたミカン。

半年以上前と思われる、カビが生えた揚げパン。

そんな「まさにゴミ」以外形容できない物体に交じって、小さい布袋が!



。・゚・(ノД`)・゚・。あった・・・



その子はニヤリとして、帰宅した。


正直に言うと、そのチョコがどんなだったかは覚えていない。

本命とも義理とも取れるようなチョコだった。

でもまぁ俺の作戦は成功した。




はずだった




後日、「おい。のら。オメー、まさかとは思うけどお返しあるんだろうな?オイ。」
(ヤンキー学校でした)



!!!!!!!!!


すっかり忘れてました。すみません。


では済まない事態に、脳内爆発。



でっかい三葉虫のチョコとか、ハートに「義理」って書いてあるような

インパクトのある物は誰がくれたか覚えていても、

飛んできたチロルチョコとか麦チョコ(一粒)などは誰が誰だか。。。


(満面の笑みで)「当たり前だろ。返すよちゃんと。」


とその場は切り抜けたが、問題は3/14日・・・。




俺はその日、ずっと家にひきこもった。

もう卒業式は終わっていたので、完璧バックれ作戦を取ったのだ。



その日以来、意中の子とも連絡が途絶えた。

俺はちょっと大人になった。



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(この前のQUEENの返レス、今からします。すみません)