nokotokoのカケラ
ゆきがふって
ふまれて
ちょっととけて
かたまって
またふって
ふまれて
とけて
かたまって
くりかえしくりかえしくりかえし
そしてできあがった
つるつるの
てかてかの
でこぼこの
みちたち
あのわきはずっと
つるつるのまったいら
そこのかどなんか
てかてかのたんこぶ
ほらこのあしもとをつづくのは
でこぼこのわだちもどき
だから
あしのうらはいつもよりいそがしい
使いわすれてたセンサーを
けんめいにうごかして
ゆびさきからかかとまで
うら全面でじめんを感じて
そうやって歩くんだよ
なかなかいいかもね
わすれていたよね
じめんってほんとはでこぼこなんだよね
つるつるのこともあるし
ぐにゃぐにゃのとこもあるし
もちろんたいらなとこもあるだろうけど
ほんとはもっとでこぼこなんだよね
それがもともとのじめん
もともとのみちなんだよね
ころばないようにきをつけてあるこうっと。
お正月のまえ
スノーボードにいきました。
1年ぶりでちょっとこわかったけど
去年よりがんばることができました
ことしも
お子さまたちの好きな
栗きんとんや
糯米糖藕とか
お正月の料理をつくりました
スノーボードで筋肉痛だったけど、
おいしくできました
そしたら
朝走るのは休もうよって
呼びかけるカケラがやってきました
そしたら
それもいいよねって
うなずいてくれるカケラも雪の中から頭を出しました
もぐらくんみたいにね。
ふたりのカケラのおかげで
わたしはのんびりお正月をすごしました
あしたからまた走ると決めたけど
おやすみのカケラたちに
ありがとう
そして
あけまして
おめでとうね

なんたって
一面の銀世界は
あしくびより上の雪
ふみだす足を
受け止める雪たちは
ふんわりとやさしくて
でも蹴りすすむ足には
弱すぎる抵抗。
砂浜を走るように
すぐにふくらはぎがかたくなる
そんなとき顔を出したのは
意地っぱりのカケラ
ぜったい走ってやるって
なにがなんでも走ってやるって。
道がなくても
くつしたまでぬれても
雪がふってても
かんたんに休まないって。
銀世界にこころ打たれるカケラと
強気で挑む意地っぱりのカケラ。
どちらもあたしのカケラ。
ちくちくって
なかなか始められないけど
始めるとなかなかやめられない
始める前はなんだか大仕事って思うけど
始めるとなんだか楽しくなるんだね
ちょっとした発見。
一針一針
ちくちくすすむって、
カメさんみたいで気が遠くなりそうだけど
一針一針ちくちくって
かならず前にすすんでるんだ
かならず最後の一針がめぐってきて
終了!って言うことになっちゃうんだよ
なかなかやめられない気分は続いてるのに。
ガガガってミシンより
ちくちくのほうがたのしいかなって
あたらしいカケラが生まれました
おめでとう!
どんなものがちくちくから生まれるかな。
ゆっくりゆっくり。
まだ誰もふんでない新雪をふむって
やっぱりたのしいよねって
言いました。
さらさらの雪に足がのるときの
わくわくはたまらないって。
記憶にないほど小さいときも
きっとおなじだったよね
新雪にわらうあたしのカケラは
いま、もう何才だろな
まだ暗いはずのいつもの朝の道は
雪色であかるくて
2、3センチしか積もってない雪は
走るにはちょうどよく軽くて
とっても気持ちよく走ってきました
きつねかな犬かなどんな小動物かな
道を横切る小さなあしあとに
わたしは道なりのあしあとをのこして
二本のあしあとの線は
十字に交わって
それがほほえましくて
またふしぎにも感じて
思わず空をあおいで
銀白色に浮かぶ木々の枝
あしもとはさらさらの雪と
キュッキュッてひびく音

