3週間前、苦しそうに、辛そうに、震えながら仕事に向かおうとした主人に、

「仕事に行かなくていい。」

と言いました。

そして今日に至ります。

主人は仕事に行けなくなりました。




その前日、主人は自ら職場に連絡をして

仕事を休んでいました。

「体調が悪い。」

と言って、一日休みをもらったのこと。

「そっかそっか、ゆっくり休めばいいじゃん!」

と私は気にも留めず。

彼は教職に就いています。

時折仕事がしんどくなることがあり、

こうやって休みをとるのも初めてではなかったので、「いつものことだ。」「また少し休めば行くだろう。」と思っていました。

その日は子ども達もいつも家にいるため、

ゆるゆると過ごしたような…。


次の日もやはり職場には行きづらそう。

「行きたくない、けど職場になんて言おう…?」

と主人。

「とりあえずまだ熱があるのですが…、って聞いてみたら?」

と私。

逃げではあるが、彼にはまだ休みが必要だと思ったため、まだ流行しているウイルスの存在も考えると恐らく管理職は休みを勧めてくれるのではと思った。


電話を終えた主人がうなだれた様子で奥の部屋から出てきた。

「そんなの子どもじゃないんだから、自分で考えろ。」と言われたとのこと。

だから行くしかないんだよ。

結局こうなんだよ。

と、ぶっきらぼうに彼は言った。


今思うとその通りのことを言われたと思う。

もういい大人、仕事にいけるか行けないかの判断ぐらい自分でしなければならない。

でも体調不良を訴えながらも相談を持ちかけた部下に対しての反応がこれなのかと思ってしまった。

「熱があるなら休みなよ。」

「こっちはどうにかなるから。」

「まずは体調を万全にしなよ。」

なんて優しい言葉をかけてくれる上司だと期待したのが間違いだった。


電話後、彼はさらに目は虚になり、

投げやりに私に話をして、

無理矢理に玄関に向かった。


その背中を見てなんとなく、

行かせられないと思った。


それまでの職場の話もいろいろ聞いていて、

正直不信感を感じることはたくさんあった。

この日と前日と行けなくなった理由も、

この電話越しの管理職が理由だった。

今までもそうだった。


「行かなくていいよ、仕事。

 私が言うよ。

 家族から見て主人は仕事に行ける体調ではござい

 ません。

 すみませんが、休ませてください。

 って。」


いろんな思いが混じって口早に主人に言うと、

主人は

「ごめん…っ。」

と泣き始めた。

これを最後に、主人は悲しいこと泣きたいことがあっても泣けなくなってしまった。


その後職場に連絡をして休みをもらった。

休みをもらった報告を主人にすると、

「ありがとう。」

と言ってくれたのは覚えている。



主人は、

車が運転できなくなった。

外出ができなくなった。

夜眠れなくなった。

他にも体調不良もたくさん。


これからマイホーム買って、

家族でいろんなところに出かけて、

3人目が欲しいなって話もしてて、

子どもの入園式も一緒に行こうって楽しみにしてたのに。


悲しくて、

悔しくて、

どうにもならなくて、

みんなの前では元気に振る舞ってるけれども、

ふと一人になると

涙が出て、

不安になる。





数日後、精神科のある病院での診察です。

恐らく何かしら診断が下されるでしょう。


これから

まだまだ長い道のりになりそうです。