結局、その後はご主人の電話は鳴らず、Aちゃんはほとんど一睡もしないまま朝を迎えました。その時は自分の両親に一緒にいてもらったと。
夕方になり、両親が自宅に帰ることになって我々友人に電話をしてきたそうです。
私は「ご主人を探すのを手伝ったらいい?何かできることはある?」と聞きましたが「ただ、話を聞いてくれるだけでいい」と言われました。
その時の私は「話を聞くだけ」という行為が役に立つのかよく理解できなかったのですが、今はAちゃんの気持ちがよく分かります。
ただ、言葉にしたことを受け取ってくれる人がいるだけで少し安心します。
私にとってはこのブログがそうです。
夫の自殺未遂と借金発覚からすぐにこのブログを開設しました。
モヤモヤした追い詰められた心の中を言葉にする場所があり、それを目にする人がいることは救いになります。
いつも読んでいただきありがとうございます。
数日後、ご主人は生きて見つかりました。
勤務していた会社の先輩に自分から連絡してきたそうです。
先輩に付き添われ、帰宅したご主人の手首には、切り付けた後があったとか。
ためらい傷というものでしょうか。
友人は、怒りとか、不安とか悲しみとかそうした様々な感情を持っていたそうですが、手首の傷を見て、ただかわいそうでご主人を抱きしめて泣いたと言っていました。