手術が終わって目が覚めて、少ししたら医師が来てくれた。

 

手術はうまくいって、もう一度手術を受ける必要はないと言ってくれた。

それは嬉しいことだけど、それ以上に病理の結果が気になった。

摘出した腫瘍に悪性の細胞が見つかったら、事態は逆転するという不安が常にあった。

 

病理は時間がかかるからまだわからないけど、退院するまでにはわかるとのこと。

そして、悪性の細胞が見つかることは99%以上ないと言ってくれた。

 

まあ珍しい病気を引き当ててる自分にとっては、1%でも高いと感じたが。

聞いた話では、手術で取った細胞を調べるのは1か月ぐらいかかるらしい。

ここから1か月、不安を抱えながら入院生活を送るのはなかなか辛い。

 

という感じで入院生活はあと1か月近く続くのだが、手術直後からの3日間ぐらいが特別辛かった。

 

手術直後は歩けない、それどころか起き上がることも寝返りをうつこともできない。

そのため、尿道カテーテルを挿していたのだが、これが痛い。

 

入院前、痛くないって母親は言っていたが、それは女性だからだろってずっと思ってた。

朝、目が覚めたとき、男性特有の生理現象によって痛みに襲われる。

それで完全に目が覚めるのに、痛みが治まるとまた眠くなる。

そして寝てしまい、目が覚めるとまた痛みが。

 

手術後2日経ったぐらいに、この痛みを伝えたところ、もう必要ないから外そうってことにしてくれた。

 

尿道カテーテルを外す。

これが長い検査・治療生活の中で1番痛かった。

多くは語らない。

 

血を抜くためにささっているドレーンを抜くことや、抜糸なんてかわいいもの。

 

あ、それと手術した場所自体の痛みだが、これが案外、動かしていないときはほぼ痛くない。

ちょっとでも動かすとめっちゃ痛いが、日に日に良くなっていった。

 

あとリハビリ。

手術後1週間ぐらい?で始まった。

正直甘く見てた。

松葉杖の練習とか、最初はかなり疲れる。

痛いのは我慢できるけど、単純に体力が・・・・・・

運動部のアップかよってくらいにはきつい。

実際は大して運動していないのだが。

 

そしてしばらくして、病理の結果が出る。

悪性細胞は見つからなかった、ということだけしか言われなかった。

それでも、それを聞いただけで満足したため、この時点では自分の病気の名前とかは知らなかった。

 

もう退院していいけど、入院していたいならそれでもいい。 どうする?

と訊かれる。

正直入院生活には慣れていたから、このままでいいなーと思ったが・・・・・・

さっさと退院することにした。

 

 

長くなったので今回はここまでにします。

あんまり入院生活のことを書けてないので、いつか番外編で書こうと思います。