けたたましい大地の怒り


振り被る悪魔の化身


すべてすべてを飲み込んで


すべてすべてを連れ去った


後にはなにも残ってなくて


ヒトカケラの希望もなくてボクラ


途方に暮れたテノヒラに


核の雨は降り注ぐ


そこには今までの価値観なんて存在しなくて


誰も答えなんて持ってなくて


時間だけが今まで通り


一秒一秒焦りを刻む


擦り切れたGパンのポケットの


奥の奥に隠れてた


映画の半券に残された


タイトルだけがボクに勇気をくれた


誰のせいとかどうでもいいよ


なにが間違いなのかはどうでもいいよ


大切なのは”生きてる”って現実だ


”生かされてる”っていう謙虚な気持ちだ


誰が言ったか問題じゃないよ


誰に言ったか問題じゃないよ


大切なのは”今””この時”だ


”さぁみんなで考えよう”


逸見政孝はいい台詞を


残して逝った。。



むかし

”みんな”は”かぞく”だった


あったかい”みんな”が

ぼくをまもってくれた


そのあと”みんな”がチョットずつふえて

いろんな”みんな”があつまった


いやな”みんな”もいたし

せつない”みんな”もいた


そんな”みんな”とわかれたり

くっついたりしながら


ぼくは”みんな”とともに

なにかをひとかけらもらって

なにかをわかちあって

ここまでいきてきた


これからどんな”みんな”が

ぼくをみちびくのか

どんな”みんな”が

ぼくをうらぎるのか


それでもぼくは

しんじている


ぼくは”みんな”を

しんじている。。


昨日母から

君がいなくなったって聞いた


もう何年会ってないんだろう

僕の記憶は14歳のままだ


君はこっけいで

みんなを笑わせた

いや

そのこっけいな踊りを見せて

からかわれてた


僕はなにもせず

なにもできずに

君を見てた

ただただそれを

見ていたんだ


僕の友達が

君と仲が良くて

よく君のこと聞かせてくれたよ

だからあまり話せなかったけど

君のことはよく知っていたんだ


あれから僕ら大人になって

いろいろあったんだな

君になにがあったか

なにも知らないけれど


君が引きこもってた理由が

「人と関わりたくない」って聞いてなんか

僕らのせいなんじゃないかって

そう

そう思ってしまったんだ


いなくなった今では

想像しかできないけれど


君の34年間ってなんだったんだろう

そう思うとなんだか


なんだか。。