ブリーチされた髪の毛が
貴方の頭から延びている
春からずいぶんと延ばした
リンカーンみたいに生やした髭が
貴方の顎を縁取っている
春からずいぶん経った

この中には脳みそが入っている
11010,10010...
二進法で夢を描いている
この耳には鼓膜が付いている
耳小骨,前庭階,鼓室階,うずまき細管,コルチ器...
私の息が水を揺らしているこの口だって身体を貫通する穴だ
って
信じられる?
確かめてみる?
無理かな
谷の学校
老人と少年、エモ・ファションの亜種
セピア色の町、古新興住宅群
大東亜都のキッチュな本屋は
彫り師が集まる庚申待の会場
ガラスの階段のための摩天楼の意味を誰も知らない
それは第13層の少年の夢だから
それは少年のダクト、淀みは毒
カイトでカットバックドロップターンする度に生きているから
老人、猫
排水設備、迷路、水トカゲ
子供たちの秩序
イーハトーヴ=イバラード=桃源郷=新しき村
ゆらゆらと、夜行性の子供たち
老人のカイトがダクトを駆ける少年の見る先を光の粒子が阻む情報の洪水仲間の歓声2G
夕日
0G

ガラス階段の13段目へ
文学は毒だ。
あれには無味乾燥な綺麗さしかないのに、その他の色とりどりの感動を灰にしてしまう。
それでいて、僕は自分自身を空っぽにして、その灰色の毒のジュースでそこを満たそうとしている。
灰色の文学。
灰色の、空っぽなはずの腹に溜まった滞便。
それは細胞に染み出して身体を灰色にしていく。
灰色の頭。
灰色の瞳。
え?
世界は灰色。
水銀の流れる川が暗渠へ消えていく。
違う!
あの中は!
僕の理想の世界だ!
皆にはわからない色が溢れている。
そう、奥に進まなきゃ…
この川で沈没しないように、いまはとにかく身体の中を空っぽにして。
浮力で満たそう。
灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰色。灰