順当にいけば
〔2〕Howto本から、下読みの選考基準についての記述を探す
をやるべきなのだが、参考資料が手元にないため、先に
〔3〕評価シートを探す
をやってみしまいます。

結論から言えば、評価シートが見つかったのはライトノベルの公募賞である電撃大賞のものだけでした。

(参考サイト)
もの★らる
http://monaural.mo-blog.jp/blog/cat11104413/index.html

もの★らるというサイトに載っていた評価シートを見ると、
「ストーリー」
「キャラクター」
「設定」
「オリジナリティー」
「文章力」
という5項目が設定されており、更に「総合」という項目が用意されています。
そしてこれらの各項目に「A」、「B+」、「B」、「B-」「C」という五段階評価がなされています。

また評価シートそのものは見つからなかったものの、以下のサイトにMF文庫J評価シートの評価シート概要が載っていました。
>http://blog.goo.ne.jp/mirai_2200/e/9186f9d56d3674cc85c6303bf8880517
>「物語設定」「キャラクター」「ストーリー」「構成」「表現技術」のそれぞれに設けられた観点(よい点や悪い点)の該当項目に○がつく形式。

以上のようにライトノベルの評価シートしか見つからなかったわけですが、一般文芸の賞で評価シートが設けられていないなら、別に探す必要はないと考えています。
なぜなら作品の面白さというのは作品全体によって感じ取られるものであって、厳密には要素に分解不可能なものであると考えられるためです。
もちろん作品の面白さを擬似的に分解して各要素を評価することはできるでしょうし、それにより下読みの「面白さ」が基準のほうに引っ張られてしまう可能性はあると思いますが、設定されていないのであれば問題ないと思います。
ただ、面白い作品を書けばいいのです。

ライトノベルの話に戻ります。
電撃とMFJとの項目の違いは、電撃にある「オリジナリティ」の項目がMFJにはなく、そのかわりMFJには「表現技術」の項目がある点です。
これがそのまま電撃が「オリジナリティ」をより求めていて、MFDが「文章技術」を求めているという結論に直結するとは思えませんが、一つの指標にはなると思います。
基準が設定されると、人はそれに引っ張られてしまう生き物であって、それは下読みであっても同じであると思われるからです。
下読み経験者の話から選考基準を探っていきます

☆参考にさせて頂いたサイト
下読みの鉄人
http://www.sky.sannet.ne.jp/shitayomi/
下読みのバイトした
http://anond.hatelabo.jp/20100405171419
小説の下読み体験
http://husiginayonin.jugem.jp/?eid=12
ラノベ編集者だけどもうやめたい
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1294405815/

どの下読みさんも言っているのが、
「面白い作品が一次選考で落とされることはない。下読みは、問題外の作品を落とすためにある。」
ということです。
これに対して個人的には多少異論がありますが、それは後ほど。

その他の部分でも4つのサイトの内容は大部分が被っており、そのほとんどが「下読みの鉄人」さんに書かれている内容でした。
そして記載のほとんどが「◯◯をしてはいけない」というようなルールタイプでした。
そこで今回は、下読みによる選考を通るための原稿を作るためのルールーを「チェックシート形式」にしてまとめていこうと思います。
(ほとんど「下読みの鉄人」さんのサイトに書かれていたことのコピー&ペーストになっています。興味のある方は一度覗いてみることをオススメします。)

□応募規定についてのチェックポイント
□元雑誌を読んで正確な応募規定を把握している
□書式フォーマットが守られている
□プロフィールに関するチェックポイント
 □氏名にフリガナをふってある
 □性別、年齢、メールアドレスを明記してある
 □経歴は現在の職業と最終学歴のみ、落選作は書いていない
 □応募要項で求められている内容をすべて書いてある
□応募原稿に関するチェックポイント
 □原稿の表紙の最初に「第○回○○賞応募原稿」と明記されている
 □原稿が綴じられている
 □本編に通し番号が振ってある
 □原稿は縦書きで書かれている
□応募封筒に関するチェックポイント
 □宛名には「御中」を付けてある
 □「応募原稿在中」と朱書きしてある
 □封筒の裏に住所、氏名、作品タイトルが書かれている
 □無地の、少し大きめの封筒を使っている
 □過度に包装していない
□ワープロ原稿に関するチェックポイント
 □文字サイズは大きめである(12ポイント以上推奨)
 □明朝体で印字されている
 □ヘッダー・フッター機能は使っていない
□落とされない原稿にするためのチェックポイント
 □余計なこと(私信・解説・失礼なこと)は書いていない
 □自分の作品を客観的に見ることができている
□その他重要なチェックポイント
 □既存作品を連想するような作品になっていない
 □センスのいいタイトルがついている
 □梗概は面白くかけている
 □カテゴリーエラーに注意する

さて、チェックポイントを列挙してみたわけですが、上のほうに書かれたチェックポイントは通常の注意力をもってすれば、満たすことのできるポイントであると思われます。
しかし「□その他重要なチェックポイント」に該当する
 □既存作品を連想するような作品になっていない
 □センスのいいタイトルがついている
 □梗概は面白くかけている
 □カテゴリーエラーに注意する
については、注意力だけではクリアすることが難しいのではないかと思われます。
特にカテゴリーエラーについては、「ラノベ編集者だけどもうやめたい」に以下のようなレスがありました。

>7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/07(金) 22:23:38.81 ID:+xaoFef00(29)
> 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2011/01/07(金) 22:15:55.87 ID:3TklrUn9P(10)
> 下読みで、どういう作品を上に通し、どういう作品と落としてるのかkwsk
> >>5
> こんな感じ
>
> 一目見て読めない酷いのが6割
> 比較的まともだけどカテエラ2割
> どっちを通すか迷う1~2割
>
> 夢中になって読むほどの作品にはあたったことないわ

この内容が本当だとすると、まともに読める作品のうち半分以上は「カテゴリーエラー」によって落とされていることになります。
さて、計画も形になってきたところで、今回の計画名を決定しようと思います。
いつまでも日記のカテゴリーが「計画@2011」のままでは味気ないですから……。

色々考えてみたのですが、
「論理的に小説家を目指す@365日」
にしようと思います。

目標管理を行い、小説家になるための必要な要素を論理的な思考により獲得することで、
一年以内に小説家に必要な素養を手に入れようという決意表明をあらわした計画名です。

これを機にブログ名も「論理的に小説家を目指す@365日」で統一します。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。