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Yukitoのブログ

主に音楽関係を綴っていきます

サイレンス・ユアセルフ/サヴェージズ

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趣向の上に自らの思いを乗せるのか、否、自らの思いや表現から趣向や歴史が垣間見れるのだ。

「私はここにいる」

久々の更新です、レコーディングやイベント出演等で放置気味でした(笑)
まぁあまりインパクトのある新人に会えなかったのもありますが・・・。

今回紹介するのはイギリス・ロンドン発4人組ポスト・パンク・ロックバンド「Savages」(サヴェージズ)です。
レーベル契約前から、BBCサウンド・オブ2013にノミネート、英国人気TV番組に出演等、話題を集めています。
今年のフジロック2013にも出演し、圧倒的存在感を見せつけベストアクトとの呼び声も高く評価されました。

そして2013年5月にデビューアルバムが発売され、各国からライヴオファーが殺到し、今非常に注目されている新人バンドです。

まず、一発目から驚くのはその一つ一つの音の説得力とメッセージ性です。シンプルに削り取られた一つ一つの音が効果的に聴者へと突き刺さります。歌詞のメッセージも簡略的かつストレートであり、それが逆に深く考えさせられる要因と結び付きます。
またその説得力は、単なる先堀者の音楽を消化し吐き出したものだけではなく、自らの各個人の思い・表現・人間性をストレートに出しているからこそ感じれるものだと考えます。
表現方法としては7,80年代ポスト・パンクを彷彿とさせますが(ジョイ・ディヴィジョン等)独特のアレンジセンスや幅広いジャンルの音響要素などは現代の音として響いています。

ドラムがむしろ効果音かと思わせる程のインパクトな音を入れ、ベースは常に動きまくりグルーヴを支え、ギターはどこから聴こえるのかと思うほど遠くの方から世界観を作り、ヴォーカルがメッセージを伝える。ぎりぎりのラインでその空間を作っている緊張感も素晴らしいセンスだと感じます。ちなみにギターからはシューゲイザーやノイズ系・サイケなどの要素も含んでいる気がするので今後要チェックしてどう広がっていくのか楽しみです。

アルバム最後の「Marshal Dear」ではピアノを大胆に入れ、幅広い音楽性へと今後昇華していくのではと期待します。今後の活動が気になりますね。

最後に実に彼女達の面白い組み合わせが感じれる曲を載せておきます。
Saveges「I AM HERE」


では、また次回!
SUN ON MY BACK/SWIM DEEP

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どこかで感じた様な感覚に身を任せながら心地よいメロディーに耳を傾ける・・・なんだか記憶の海に潜って音を建てている様なイメージです。

今回紹介するのは、2012年にデビューシングルを発売したばかりの新人,SWIM DEEPです。
90年代のブリットポップやグランジの影響を受けながら、現代の音を鳴らす若手バンドとして、海外メディアから大きな注目を浴びています。
UKバーミンガム出身の4人組バンドで、先月デビュー作として「SUN ON MY BACK」を発表、今年7月には2枚組フルアルバムの発売も決定しじわじわと世界に広まりつつあります。

サウンドはシンプルでギター・ベース・ドラム・キーボードの響きが良く活かされ、近年のやたら詰め込みすぎるサウンド群とは一線を置いているので、逆にそれが新鮮さと心地よさを生んでいます。
ヴォーカルはそれほど個性は無いですがそれが自然に聴者に受け入れられる要因にもなり、曲全体にほど良く馴染んでいます。
また他のヒーリング系バンドと違うのは特にHiggy Popの弾くギターフレーズがグランジやパンクの要素を含んでいる箇所です。一見きらびやかなサウンドに聴こえるかもしれませんが、弾いているフレーズは反抗心剥き出しだったりとその融合が聴者に違和感を与え効果的なフックの役割を果たしています。

様々な毛色の曲があるので是非いろいろ聴いてみて下さい。
おすすめは「KING CITY」「HONEY」等。

これからも音楽の時代の流れを読みつつ、作っていきたいと考えています。

では、また次回!

SWIM DEEP「KING CITY」
sakanaction (初回生産限定盤CD+DVD)/サカナクション

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2013,3,13

前作「DocumentaLy」から1年半、サカナクションの新作が届けられました。

発売初週ですでに8.3万枚を売り上げ、自己最高記録を更新すると共にオリコンアルバムランキングで1位を獲得。今回も10万枚を越えていくであろう、これからの日本ロックミュージックの重要な要になることは間違いないでしょう。


今作は大型タイアップが4曲あり、さらにテレビ出演も行い大衆層へと強烈なアプローチを行いました。
前作が音楽ファンの間で大きな話題になり、今作はさらにそれ以外の人達にも浸透する結果となりました。

しかし、アルバムとなるとまたタイアップ曲とは違う表情がみれるのがサカナクションの面白いところです。
今まで以上にグルーヴ重視なダンスアルバムに仕上がりつつも、リズムと流れを意識した独自のヴォーカルメロディーラインで大衆層を掴み、打ち込みとジャンルレスなフックを多用した構成美は音楽ファンをも納得させます。中心人物である山口一郎氏の深い展望が感じ取れる様です。

一郎氏の言葉でもその思いが見て取れます。
「音楽が好きな人にこの作品が届いたらいいな」そして「音楽を好きな人が増えたらいいな」
マジョリティの中でのマイノリティの確立、ロックバンドというマイノリティの世界の中でもマジョリティとして成立している狙いが作品に現れてます。

また、歌詞についても触れなければなりません。
リズムカルなタイミングでするすると音の間を行き交うラインと強弱・構成を意識した言葉選び、さらに全体的に文学的な哀愁漂う単語。そこにも高い作品性が感じられます。

内容も全体を通して、日常の生活の流れからどこか違う視点や世界へと誘ってくれる様な、人生を一つの川に例え流れ流れていく、まさにサカナの動きをリスナーに重ねられる感覚に囚われます。

全てを含め、曲にしても歌詞にしても・ミュージックビデオ・タイアップ方法・関わる全てにそのアーティストの人間性が表れていないとだめだと、一郎氏も発言しています。
まさにその通りだと自分自身も前々から考えていて、表面的なものではなく、さらに深い個人の人間性をどれだけ作品に盛り込めるかというのが今後の日本ミュージックシーンの課題だと感じています。その為に必要なのは、技術でもテクノロジーでも外観でもなく「自分自身を掘り下げる・理解する」事だと考えています。
自分自身も違う方法ではありますが、もっとさらに世界全体が進んでいける様に生きていきます。

最後にこのアルバムからおすすめの1曲を。サクナクションでは「アルクアラウンド」が秀逸だと感じていましたが今作のこの曲は同じくらい好きになりました。上記に書いてある要素が高いレベルで集結していると思います。

では、また次回!

sakanaction「ミュージック」