貴女がその花弁に触れる時
私は葉陰からその瞳を覗く
気付かれぬように細い指に触れる
縋るように名前を呼ぶ
神の光は
この部屋の闇を貫いてはくれない
私は私を
孤独の内に生かす
喩えどんなに凍えそうでも
全ては貴女が
私を見るため
憐れな死に様を憂いて
その胸に抱かせるため
愛は孰れ私を殺す
誰も彼も気が触れている
されど愛はいつも正常
貴女がその花弁に触れる時
私は葉陰からその瞳を覗く
気付かれぬように細い指に触れる
縋るように名前を呼ぶ
愛は孰れ私を殺す
誰も彼も気が触れている
されど愛はいつも正常
なればこそ
その暖かな胸に
私と同じ病を
微笑みかけて…
黒く膿んで枯れる 最期の一瞬迄
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