真珠腫という病【その6】手術 | ノラとハナウタ

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手術当日。

6時半に看護師さんに起こされ、血圧、脈、検温。昨晩は良く寝てた。

 

昨晩9時過ぎてからどれくらい水分を摂ったか聞かれてこのコップにこれくらいと水を入れて見せたらそのまま持って行った。

戻ってきて、もう少し飲めますねと言われて薬を測る小さなカップを渡される。

ここに水を20ミリ。

この20ミリは必要なんだろうかね…。

後は手術着を渡されて8時半には着替えておく様言われる。

手術する側の手首にピンクのテープ。

間違いが起きないように確認用だそう。

 

8時半:トイレに行ってから手術着に着替え、またケシカスくんをニヤニヤしながら読む。

その間も執刀医、麻酔科の先生など笑顔で登場してご挨拶。息子は緊張で半笑い。すぐに漫画の世界に戻って行く。

 

9時5分看護師さんに案内され、私と息子、手術準備室へ移動。

準備室では息子だけイスに座り、周りを囲むように大人達。手術に関わる方々の自己紹介や麻酔、手術に関する書類の確認。

みんな明るく優しく接してくれる中、一瞬沈黙になり不安げな表情の息子。

看護師さんがすぐに気づいてくれて私のとなりに立たせてくれたら、気が緩んだのか涙目に。

私は「リラックス!」と、息子の肩や背中をさする。

そのまま手術の流れを確認し、息子はオペ室へ。

「お母さんに行ってきますしなくていいの?」

と促され、にっこりして片手を上げて行った。

 

言われた意味を理解するのに一瞬強張った表情で医師を見上げ、あ、そうかと真顔で振り返り、とりあえず作り笑顔で片手を上げる姿に、無理して頑張ってるなぁ、立派!と思いながら私も笑顔で見送る。

 

ここからは言われるがままに手術に突入だろう。

みなさまよろしくお願いします…という気持ち。

 

販売機でアイスカフェオレを買って病室に戻る。

そして気づく、何時間かかる手術か聞いていない滝汗

 

メモを書いたりして待つ。

 

もしも…と考えるのは私のクセ。

何事に対しても良くない結果だった場合を想像する。

良くない結果となっても、なんとでもなる、やれる、やろうと覚悟する。

そうするとすっと楽になる。

そして大きな事が起きる度に、こういう風に思った事を忘れないようにと思う。

 

健康に生まれるとか、治るとか、誰しも不安や心配があったはずなのに時期が過ぎると、その最中に居る人にあり得ない言葉を言い放ったりする。

気をつけたい。

 

 

12時半:無事成功とのこと。

かなり広がっていて、遅ければ顔面神経、味覚に影響出るところだったって。『アブミ骨』は良く動いてるから大丈夫。ただズレてしまう心配(振動がダメ、飛び跳ねたりは1ヶ月ダメ)や、再発の心配はゼロではないから5年は診せに来てねと。

 

ご心配を頂いた皆さま、ありがとうございます。

 

 

 

麻酔科の先生に、

「手術前に飲んだ水の量が分かるように、入院の時はペットボトルのお水を買って来てね」

と言われ、素直に買った水。

 

病院でも売ってるのに、なぜウチから持って行こうとしたんだ笑い泣き

3本買って全て置いてくるには悔しいので2本持って来た。車だから…と自分に言いながら。

 

私も慌てていたようだ…。

 

 


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