君の死を知ってから【3】 | ノラとハナウタ

ノラとハナウタ

自分の最強の味方は自分じゃない?
色トリドリの自分を楽しんで行こう!

<自死が周りに与える影響:一個人として、友人として>

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君は過去を慈しみ
明るく
優しく
慎ましく
ときどき大ボケやらかして
まったく可愛いヒトだった

 

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君は死によって
余計ひとりになっていやしないか?
少しはラクになったのか?

 

みんなの事が大事だから
口をつぐんだまま逝ってしまったの?

 

ねぇ 教えて

 

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つい最近
君と会った男が嘆いてる

いつもの変わらぬ君だったと
何か出来はしなかったかと

 

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ねぇ
葬儀屋のオヤジが露骨なヅラだったってのも
君の計算の内なら 拍手喝采モンだね

 

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君の家族と話したよ
あんな感じでよかったか?
余計な事を言いはしなかったか?

多少は君の役に立てるなら
僕は構わない

 

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彼は自分の事より相手の幸せを考えるヒトで
それゆえに
内に秘めている傷は とても大きなものだったけれど
知った風な口をきかれたり 同情されるのは大嫌いだった
自分に自信も持っていたし 強い意志も持っていた

だから
勝手な解釈で彼を哀れむのは失礼だ

 

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死んだニンゲンにいいこと言ってやるなんて
誰にだって出来るんだよ

僕は
卑怯だ

 

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いつか生まれ変わるなら
また
同じ時代に生まれたい

 

この次は
死なせない

 

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怒り 悲しみ 恨み事に捕らわれて
息苦しい
自己嫌悪 焦燥感 不信感に捕らわれて
立ち上がれない
そんな風に生への執着心が欠落した日々の中で
きっかけや瞬発力に突き動かされて死に向かうのは間違っている
と言ったところで
止められるものではないのだろう

 

ただ
君ひとりで全て終りにしたつもりでも
残された者達は 
君を想っていた分
その全てを引き継いでしまうんだよ

 

たとえそれが
無駄だと 分かっていても

 

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今はもう

自由に走り回ってるなら

いいけれど。

 

 

 

 

 


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