本日は、雪組ベルサイユのばら、東京公演の初日ですね。

台風の影響で遠征がたいへんな方もいらっしゃると思いますが、たくさんの方がたくさんの夢を共有できますように。

 

稽古場レポートをみなさまのブログで拝見していると、もうじわじわ泣けてきてしかたない彩風さん推しでございます。

 

このところ、彩風さんのブルーレイをみる頻度があがっているのですが、しみじみ思うのが、

二番手が朝美絢さんでよかった!!!ということ。

ここから独断と偏見でざっくり書くので、誤認や異論もあると思いますが、軽く流し読みできる方はどうぞ。

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◆全方位に抜群の安定力

◆すさまじいまでの美顔と目ヂカラ

◆緻密な芝居心

 

なにも心配がない!

 

まあ、みなさんおわかりになりすぎるくらいのこととは思いますが、「愛するには短すぎる」でくらっときたシーンをちょっと。

 

バーバラをおもう不器用フレッドをからかっているチャラ男くんアンソニー。

自分もバーバラを好きになってしまい、甲板でフレッドを待つバーバラとやりとりをするところで

眉間にほんのりしわを寄せて、顔をくもらせる。

自分も好きなのに、相手は自分をみることはない。

 

冒頭で「たとえ まみえることはなくても 決して忘れない」という歌は、好きなのに結ばれないフレッドとバーバラのテーマのようで、朝美さんが一気にその雰囲気に舞台を染めるのがすばらしい。アカペラであの優しさと澄み切った美しさ!

でも、この甲板での歌い方は変わるんですよね。

目の前にしている好きな人が自分の親友を愛していて、自分とはまっすぐ目をあわせることはないというアンソニーの切なさをじわっと歌ににじませるあーさ。

重くなりすぎず、でも透明感とすらっとしたやわらかさにバーバラを包む優しさものせて、なんともいえない美声が響くわけです。

しかも、朗々とではなく、しみるように、、、、

くーーーーーーーっ、となりますよね!

 

バーバラの夢白あやさんも、アンソニーの気持ちをわかりながら、厳しく拒絶するでもなく、目をそらすでもなくじっとあてるでもなく、、、、このおふたりの緻密なお芝居は、ほんとに心をうたれます。今後が楽しみですね。

 

◆完璧なバディ

炎のボレロがスタートといっていいでしょうか。

わたしはもともと二番手さんに恋模様のあるお芝居、トップさんとがっつり絡むお芝居が好きなのですが、クレマン大尉はすばらしかったですね。ネモからすでにこのコンビの安定感はあったと思いますが、彩風さんがトップになってからも、すごくそういうお芝居がおおくて、わたしはめっちゃご多幸でした。

 

望海さんと彩風さんのコンビは、どうも難しい、なやましい、くるしいお芝居がおおくて、、、、、

感動はするし高度さはすごいと思いますが、萌え度、としては咲さんあーささんはたまらんですね。

 

とくに、夢さんと若旦那のやりとりは素晴らしかった。

個人的に、二階で小唄の師匠に手をだそうとして悪七に脅されていることを話す場面、

「どうして先にいうの?」「どぉぞぉ!」っていうくだりが好き。絶妙な呼吸ですよね。

蒼穹の昴にしても、おそらくこのお二人でなければ出ないキャラ設定と信頼感がそのまま役に投影されていて、、、、

 

◆彩風さんへの愛

見ていて思うのが、彩風さんの演じるキャラクターに対して、深い愛をもつ役作りをされていること。

フレッドをからかう場面でも、どこかにこの不器用な親友を導いたり見守ったりする温かさがかいまみえ、それが、逆に彩風さんのつくる大きな愛にあふれたキャラクターを、より魅力的にみせるのではないかと思うんです。

ミックもフランツもホームズも、、、、

 

朝美さんが彩風さんとは真逆のキャラに位置をおき、距離が離れているかと思いつつ、互いを刺激し合ってそれぞれの魅力がいかんなく発揮されるという、良い関係だと思います。

バランスがいいって、こういうことか!みたいな。

 

◆緻密と行間

月組出身の朝美さんは芝居心が優れているとよく言われます。どーんとしたビジュアルバズーカで出てきながら、出たら緻密な構成で細やかに芝居をつくるイメージ。彩風さんは、逆に、どばっと器の大きなキャラを舞台におろしてきて、空間全体を包み込む。わざと隙間をたくさん残して、ほかの方の演技する場をのこし、みなさんの演技に対応して空気を動かしていくようにみえます。

 

彩風さんがトップになってからの作品は好きなものばかりなのですが、これも、朝美さんというひとがいて、こういう役作りをしてくれるからこそだろーなと思うので、、、、、もう「宝モノ」ですね。

朝美さん、ありがとーーーーーー!!!

 

◆つよがり?

ベルばらの稽古場レポートで彩風さんと組長の奏乃はるとさんが、「オスカルのキャラが、いつも強がってるあーさのイメージとぴったり」とおっしゃってました。パーフェクトガイのあーささんは、いつも余裕なのかと思ってましたが、上級生にはそう見えているのでしょうか。あれだけの実力も、天性だけでなく努力がすごいということなのでしょうか。彩風さんのそういう見守りも、あーささんがのびのびとステージで爆発できることにつながってるんでしょうね。

 

◆ロビンフッド?????

愛の不時着はいいとして、、、、

なぜ、朝美さんのトップお披露目公演がいまさら「ロビンフッド」なのか?と思いませんでしたか?????

わたしは、せっかく緻密な演技ができるので、もっと普通のキャラで、だからこそこまやかでややこしい話を見てみたいと思うのですけど。もしくは、人でないものとか。。

ロビンフッドって、わりとキャラとしては大柄でざっくりしてちょっと抜けてるくらいまっすぐなひとでは、、、、、

いったら、彩風さんや縣千さんタイプでは、、、、、、?

 

でも、たしかに緻密でこまやかなのはわかってるから、新境地ということで絵にかいたようなシンプルな英雄像をやってみるのでしょうか。

夢白あやさんがいれば、ただの普通の話にはならないでしょうから、見たことない朝美さんが見られるのか?

 

これも、楽しみにするかあーーーーー。

 

 

さてさて、雪組愛をばっっつりお話したところでなんですが、

今日は、水美舞斗さんの久々男役姿を堪能したいと思います。

「琥珀色の雨にぬれて」全国ツアーの配信ですよ!

マイティさんがジゴロ役ってだけでも垂涎ですが、ショーの水美さんパワーを見られるのも久しぶり~~~。