つかれた!
ぶどう狩りが始まります、みたいな記事を書いてから、実際にはどうでしたみたいなことを書こうと思いきや、怒涛の日々過ぎて、ブドウ狩りスタートから、はや一週間。
ぶどう、とれました。
おいしい!
今年は、成功だと思います。
去年は病気が多くて、収穫できた房がすくなかったし、その実の中でも傷んだ粒がおおくてダメになるものが多々。
今年は、かなりいいです。
摘粒をうるさくいったこともあり、大粒率が高い。
去年よりおいしい、というお客様も多いらしく、師匠はなんでかよくわかんないといってたけど、、、
わたしが考え付くのは
①梅雨期の雨がすくなかった
果実の多くは雨が少ない方がおいしいといわれます。今年はみかんも美味しいだろうといわれています。
ぶどう栽培のさかんな海外をみても、乾燥しているところは多いですよね。
雨は病気にかかりやすいし、ブドウのようにがっつり袋をかけてしまうものは特に、袋の中がじとじとしやすいので、あめは少ない方がいいのでは。
②摘粒がよかった
去年、摘粒(小さいうちに粒の間引きをすること)があまりできておらず病気やつぶれが多かったのを反省して、今年は毎回みんなに「摘粒をしっかり」と声をかけてたんです。みごと、去年より大粒率があがりました!
やはり、大粒だと見栄えがしますし、食べた時のジューシー感が増すので、美味しく感じるのではないでしょうか。
特に、前期の主力であるブラックビートは、糖度が高く味が濃厚なのが特徴ですが、皮の渋みやえぐみも強めに感じます。
このとき、一粒の大きさが影響を与えると思うんです。
同じ渋みでも、同時に口にはいる果汁がおおければ、緩和されますよね。
より渋みを感じにくく、美味しい、と思うのではないでしょうか。
それでも摘粒のできは人力によるのでばらつきがあり、まだまだだと思う房もあります。
袋を外してからも、収穫の合間に、ダメな粒は今年は落とすようにしています。
去年はこれをしなかったので、収穫前期には大丈夫だった房が、後半でダメになることも多かったので。
去年、収量がひくかったため師匠がことしは多く房をつけたんですって。
あまり多くの房をつけると色づきや糖度が落ちるといわれていたそうなんですが、今年、全然、房が多くてわるくなったという影響はでていません。
去年ははじめてのブドウ狩り参加でいわれるままにやってたのがあるのですが、その後群馬の農園を見学させてもらったりして「ポイントは摘粒なんじゃない?」と思い、その考えを実践してきたことが成功につながったので、自信になりました。
農業は長年の経験や勘だとかいわれがちですが、論理的に整理して考えしっかり観察検証すれば、おおもとの仕組みそのものはそこまで複雑ではないと思います。整理しないから「習慣」的な身につけかたになり、習得に時間がかかってしまうのでは?
経験が少ないからとブドウへの口出しを遠慮していたのも、けっこうやめました(笑)
もちろん、ここまで7年の農業(野菜)経験があって、こう言えると思いますけどね。
ぶどう、おそれずに足りず!
とかいうと、今度は思いがけないことでしっぺ返しがありそうかな。
気を付けながら、でも、気後れしすぎずに頑張ります。
ロスもあまりないので、去年より収量がかなりおおく、今度は売るほうがたいへん。
管理から販売の方に軸足をうつし、まだまだ駆け足ペースがとめられない!