朝晩、涼しい風が吹き夜は特に
シャワーでは物足りないですね。
あったかいお湯に浸かると
『あ~ぁ、気持ちいい』と声が出てしまいます。
そんな季節になると
そろそろ、温泉に行きたいな~と思うものですね。
秋から冬の温泉プランを思い巡らしてみましょうか?
さて、温泉はなぜ体にいいのかと
聞かれると、
「温泉には効能成分があるから」と
考えたくなりますね。
確かにこれは間違っていません。
しかし、温泉の効能は、効能成分による
「薬理効果」だけではないのです。
シナジー効果(複合効果)」と言います。
様々な要素がくみあわさって身体よい効果を導き出すようです。
●「薬理効果」
「塩化物泉」「硫黄泉」など、温泉の成分に応じ、
「泉質名」がつきます。
この泉質ごとに「適応症」という効能が
認められています。
入浴することにより皮膚から成分が
吸収され、
泉質に応じた効能が発揮されるのです。
●「温熱効果」
温泉により体があたたまることにより、
血行が促進されます。
血行を促進されると、新陳代謝が高まりますし、
体の中の老廃物が体外に排泄されやすくなります。
●「浮力効果」
温泉に限らずお風呂に入りますと、
浮力により体が軽くなったような感じが
します。
重力から開放されることによる
リラックス効果が
あると言ってもよいでしょう。
筋肉が緩み、心も体もリラックスし
、脳波がα波になりやすい
のです。
●「水圧効果」
体表面にかかる静水圧により全身に圧力がかかり、
内臓が刺激され、内臓運動につながります。
つまり、天然マッサージの状態です。
脚には全血液量の約三分の一が集まり、
この血液が心臓に送り返されるため
「脚は第二の心臓」と
言われることがあります。
この脚の血液は、陸上では、重力が
邪魔をして血液が心臓まで上がりにくく
なります。
ところが、入浴すると、水圧で血管が
細くなり血液が心臓に向かって
押し上げられます。
いわゆる「ポンプアップ効果」です。
その結果、下肢の静脈の流れが良くなり、
血液やリンパ液の循環も活発になっていくのです。
●「転地効果」
日常生活を離れ、環境に恵まれた温泉地に行くことにより五感に刺激を受けると、
脳内のホルモンを調節する
内分泌系や呼吸、消化といった生命維持活動をつかさどる自律神経の中枢のスイッチが入ります。
そこで、ストレスを解消し、精神疲労や
病気に効果を発揮するのです。
なお、転地効果は4~5日から10日で
もっとも活発になり、
3週間を超すと新しい環境に体が慣れて、
効果が消えていくそうです。
昔から湯治にいって身体をよくしていたと
いうのは理にかなったことだったのですね。
しかし、今はそんなに長く転地療養は無理なのが普通ですよね~。
たとえ1日でもゆっくりリラックスして
お湯につかり身体をゆるませれば
遠くにいかなくても温泉の効能はいただけますね。
美と健康効果が増す温泉は、大地のエネルギーを通ったパワーを身体に取りいれ、
生命力を高めてくれる自然からの最大の
パワースポットの泉が温泉です。
※一般的には温泉の「効能」と呼ばれるものは、
本来は「適応症」と表現しなければならないそうですが
ここでは、わかりやすく効能という言葉の表記を使いました。
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