医師に「あの薬を飲んでいて、治るどころか発熱で風邪が重くなるなんて、他にも原因が隠れてると思いますので、治ったらいろいろ検査しましょうか。」と真剣な顔で言われ、「いえ、ウロボロス最終話がショックで…」と声に出して言えるはずがなく、ただ「検査しなくて大丈夫です。」と。
医学では計り知れないこともあるんです、先生。(待合室で、ウロボウィルスとかって検出されるのかな…と頭の中で独り言言ってみたり。←確かに頭おかしくなっている。)
体調が少しずつ戻ってきましたので、最終話感想などを書きとめたいと思います。
小さい子供がいるからか、ドラマでは描かれていませんが、イクオの母龍崎美咲のことを考えてしまいました。
龍崎美咲は、誰にも頼れず独りでイクオを育ててきた。背負う生い立ちや女手一つで子供を育てていかなければならない状況は、かなり気力も体力的にも苛酷だったと思います。でもやっと手にした唯一の"安らぎ"、愛情を注げる"家族"。イクオの優しい笑顔や誠実な眼差しはこの母親から譲り受け、その後結子先生とタツヤの存在によって歪むことなく完成され、美月によって守られたものだと思います。
イクオを目の前に自分の命が後僅かと知ったときの美咲の無念さを考えると、思考を途中で止めてしまうほど苦しくなります。
もう会うことはないと思っていた北川に、"イクオを独りぼっちにさせたくない"一心で連絡を取りましたが、北川はイクオの存在を知らなかったとはいえ、一度は大切に思った相手との子供、自分の血を引く子供をまほろばに連れて行くという無情さ残忍さを持った人間でした。
でも、北川をそういう人間にさせたのは、美咲の父親ということになるのでしょうか。悲しい負の連鎖…。
でも、イクオの子犬のような甘え顔や真っ直ぐな眼差しを見ると、きっと母親には愛情を注がれたのだろうと、救われる気がします。
ラストを知ってから、イクオの部屋での美月とのシーンを観るのはかなり切ないです。「龍崎さんのそばにずっといます。」

この言葉を、ほんのもう数ヶ月前に美月と出会って聞いていたら

人の道を外すことまではせず、美月とのしあわせの中に行けたのか…
迷いながらの、でもやっぱり「日比野さんごめんなさい…」の背中こっつんこなのかな…

美月、樹里さんの表情、手が優しく温かい…。
この後、ほんの少しでもどんな優しい時間を過ごしたのか考えると、どこに心臓があるかわかるくらいキューっとしめつけられます。
タツヤと美月のシーン。
険しかった美月の表情が、タツヤの「感謝してるよ。あんたがあいつの隣にいてくれて」の言葉で柔らかくなる。

"段野"の決意と人間性、イクオへの愛情を理解した瞬間。
抱きしめる愛情と突き放す愛情が一瞬だけど混ざり合う。
北川総監の「明日出頭する。今夜は家族と最後の晩さんだ」の"家族"には、もしかしたらイクオも入っているのか…(必ず来るだろうと)
こっち側に来てしまうことは悲しい結果に向かうことですが、二丁拳銃構えるイクオ…斗真くんカッコよくて、全身の血流がブワーッと加速しました。

「遅れてごめん、タッちゃん」
始めから、別の道歩こうなんて思ってなかった、イクオ。
北川の「愛していなかったからだよ」
台詞とはいえ、驚きと怒りで震えます。
イクオがこの世界を見限った理由の一つになったのでは、とも。
まほろばに連れて行っても、ドナーとしては除外していたのかと思ってましたが、違ったんですね。
イクオには「私のことを話さなければ、いつか迎えに行く」、結子先生には「(イクオを)自分の手で殺せ」と…人の心持ってない。
唯一、結子先生の愛情が嘘じゃなくて良かった。
銃口をイクオに向けたけど、それは北川を撃つためで良かった。
北川邸からイクオに支えられながら出てきたタツヤを迎えた深町。
いつもは人と目を合わせない深町がタツヤに最初で最後の本心を語られたときは、タツヤの目を見てましたよね。

でも、イクオが美月に言葉を告げているときや美月のことを止めているときは、誰の目も見ずにひたすら美月を抑えて…
さすがベスト・オブ・片腕。
イクオが結子先生のビデオを見ていたら、結末違っていたのかな…
「結子先生僕には何て?」…タツヤの命が止まったことを知ったときのイクオの涙。

ここからもう涙止まりません。
まほろばに着いて、イクオが自らの頭に銃口を向けたとき光が射して、やっぱり生きることを選ぶのかと、一瞬ほっとしましたが…まさか、やっぱりイクオまで!?!
ほっとした気持ちは打ち砕かれ…
結子先生に抱きしめてもらえたところを見れたことは救いでした…

哀しい場面ですが、結子先生、広末さんきれい…
イクオの果てた姿は映ってませんが、
美月の泣き崩れる姿…、三島課長の苦い表情、橘管理官の伏せた目、蝶野さんの呟きで、一つ一つ悟っていきました。

タツヤのことを過って撃ってしまった義弟を、狂気の表情で躊躇なく殺そうとしたくらい大切な家族であるタツヤ。
イクオの狂気を制御してきたのもタツヤ。
美月のことが頭によぎっても、自分が生きていたら、美月ををしあわせから遠ざけてしまう。美月はきっと自分をずっと待っていてくれるだろうと、"信じきれるほど"真っ直ぐで強い存在だったからこそ、美月のところへは行けない。
タツヤを失った後では、最後の狂気を止めることができる存在は誰一人いなく、イクオは銃口を自分に向ける選択しかできなかったのだ…と思いました。
物語とはいえ、イクオがもうこの世にはいないと思うと喪失感でいっぱいですが、ここまで思えるのは、イクオの表と裏が、どちらも守ってあげたい愛すべき存在だったから、"生田斗真さんがイクオだったから"だと思います!
龍って、猫みたいに輪廻転生しなかったっけ!?と必死に考えてしまいました。
"二ヶ月後"と明るい画面が映ったので、
また一瞬"命とりとめた!?"と思ってしまいましたが、追悼オムライスなのですね。
中年トリオと新宿キッチンのお二人は、真ん中にケチャップ、深町は波形ケチャップ。
深町が、竜哉の指定席で一人泣きながらオムライスを食べる姿にまた涙止まりません。

深町さんには竜哉の志を引き継いで、生きていって欲しいです。

人生でオムライスを食べたのはほんの数回、辛党なので(あ、でもお菓子やケーキは別腹、ご飯は辛党💦)甘いオムライスをあまり選んだことがなく、自分でも作らず…
でもこれからは、ウロボロスを思い出し、イクオやタツヤを想うとき、美月のこれからの人生がしあわせであるよう願うとき、ぜひ味わいたいと思います。
もうオムライスを"ただ甘い"と感じなくなりました。切なくほろ苦く…でも最後にはやっぱり甘く感じたいと思います。
もし、オムライスを愛おしそうに切なそうに食べている人を見かけたら、きっとボロスファンに違いない、と思いそうです。
(後、アリエールを切なそうにレジに抱えて行く人を見かけたときも、そんな人出会えるかな…笑)
話それましたが、、
これから警察官として生き続けていくであろう美月にとっては、「人の道から外れた人間は大嫌い」と、一言では片付けられない苦しみや哀しみがこの世に存在することを知って、より深みを増した大人の女性として、強くかつ柔らかく、生き進んでいくのだろう、と思います。

ラストは美月、樹里さんの凛とした姿と
「二人が貫いたその愛は正義だったんですか?」の問いでした。
no one will know が悲しく脳裏を流れます。
でも奇跡のスリーショットが観れて良かった。3人の、イクオっちのしあわせそうな顔!

キャストの皆さま、スタッフの皆さま、
心から美しい壮大なドラマをありがとうございました。こんなに愛おしさも哀しみも最大限な作品は、なかなか存在しないです!
これからもウロボロスを愛し続けます!
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最終話次の日の夜、熱が下がらないまま眠りにつきましたら、夢にイクオっちが出てきて、"大丈夫?"って心配そうに顔を覗きこんでくれました。(←夢の中の本当です、願望と夢が混ざったのかも)
日曜の朝から少しずつ元気を取り戻しました!
そして、ウロボロス期に購入した雑誌の中で、本屋さんで樹里さんの頁を開いて思わず涙が滲んでしまったのが「日経WOMAN3月号」

「みんなの心は『楽しい』のスポンジ
スカスカ(ココロガカレテモ)でも
ヒタヒタ(ナミダデヌレテモ)でも
ぜんぶがHAPPY♥」
実家の家族のうち2人が病気で、本当は大声で泣きたいところ、娘の卒園前のイベント続きで、笑顔を張り付け肩に力を入れ強いふりをして毎日歩いていました。
でもこの樹里さんの自筆の温かい文字を見た途端、「心がスカスカ、ヒタヒタなのは自分だけじゃないんだ…それに"スカスカ、ヒタヒタだっていい"んだ。ぜんぶがHAPPYなんだ。」と、胸につかえていたものが取れて、家に帰ってから声出して泣いて、元気になれました。
樹里さんの言葉、文字が、私の心を固まった石から、"楽しいのスポンジ"にしてくれました。
樹里さんの温かさは本物。
まだ、中学生のときにお母さまを病気で亡くされて、人の心の傷みを10代にして知り尽くされた。
樹里さんだから、よくある言葉ではなく、こんな温かい生きた表現ができるのだと思います。
先日Twitterを見ていて、樹里さんの二番目のお姉さん、まなさんが樹里さんのことを話されているインタビューを読みました(週刊女性プライム)。
樹里さんお母さまを亡くされてから、お姉さんたちはそれぞれの道を歩まれひとり暮らしをされていたので、お父さまとお二人で生活されていたのですね。
電話をすると、1回に3時間はお話されていたなんて…。
まなさんが上京されて少し経った頃、
まなさんと樹里さんがご一緒のところ、
お二人とお話をしたことがある友人がいるのですが、
お二人とも優しくて気さくで、とても仲良くされていたそうです。
インタビューを読んでからはなおさら、ご姉妹で過ごされる時間が、楽しくおしあわせだったのだな、と思うと私もしあわせになりました。
次の作品を楽しみに、明日からまたウロボロスを楽しみ(&哀しみ)たいと思います!
