今は昔。

 

竹藪の森の奥に、マーホイという女の子が住んでいました。

彼女は、家で餃子店を運営していました。

 

彼女の作る餃子は、食べた人を幸せにさせると評判で、

遠方からもお客さんが、通うように来てくれました。

 

ある日。。。

隣の竹藪の森から老人のヤンがやってきました。

 

「最近は、何をしてもやる気が出ない…。」

「そっか、何があったの?」

 

「私は、やりたいことをやりつくし、もうやりたいことが見つけられないわ。」

マーホイは、うなづきながら聞きます。

 

「もう、先は長くないのかもしれない。」

そんな一言まで、ヤンは言いました。

 

「ヤンさん、明日は、私がヤンさんに会いに行きますね。お湯を沸かして、待っていてください。」

 

ヤンさんが帰宅してから、マーホイは、ヤンさんが元気に、そしてやる気が出るものは何かを一生懸命考えました。

そして、ひらめいたかと思うと、お店を閉め、外へ出かけていきました。

 

竹藪を出て、果物の森へ。

帰宅してからは、厨房に引きこもり、遅くまで餃子を作りました。

 

次の日、ヤンのお家へ行き、キッチンで作ってきた餃子をゆで、ヤンのいるテーブルへ運びました。

 

「これは…赤い。」

ヤンは、つやつやにゆであがった赤い餃子を見て、驚きました。

まるで、ルビーのよう。

ヤンの頬が、赤くなりました。まるで、目の前にある赤い餃子のよう。

 

「ヤンさん、これはザクロの餃子です。ザクロには、たくさんの栄養があるそうです。」

小皿に餃子をのせると、マーホイはヤンへお皿を渡しました。

 

「どうぞ、召し上がれ。」

 

つやつやのルビーのような餃子を見て、ヤンはお箸で、餃子を食べました。

「おぉ。なんだか、やる気が出てきたように感じるわ。私、本当のルビーを手にしたくなったわ。」

 

やる気がわいてきたヤンを見て、良かった、とマーホイは思いました。

 

次の朝、ヤンは、きれいなルビーを買いに、旅に出かけました。

帰ってきたとき、もちろんマーホイにもお土産に、小さなルビーのネックレスを買ってきました。