同期が退団して一週間過ぎた今日この頃のわたしの話です
道場にあずささんがいないのに慣れてきた矢先に
またひとりいない感じ〜


例によって長いよ😋




2015年、その春
DDTプロレス教室が開校して3ヶ月目に入る頃
プロレスラーになるって選択肢はまだ私には無かった
だって運動部ですらなかった自分がプロになれると思っていなかったし、
なりたいと口にするのは昔からなりたいと願っていた人しか許されないと思ってた

あの子は最初から教室のみんなが「プロレスラーになる夢をもっている子」と認識してた
もちろん想像したことあるよ
自分も子どものときに近所でプロレスが見られたら、
柔道部物語を読んだときそのまま柔道を始めていたら、

まぁそんなん考えてもしゃーないからすぐやめた
いつも自分で選んで辿った道は、今の自分に必要な道だったと思ってるし


少しずつ芽生えていたやってみたいなって気持ちは、後押しが必要だった
まだ声優の事務所でレッスンを受けていたけど、
静かにプロレスの方へ風が吹いていた
岐路、もうしっかり分水嶺
ちょうど大募集期間だったこともあり
今なら同期もできるし、やりたいと声に出すにはあと少し…

「のんちゃんもできると思うんだよね〜」

当時講師をしていたチェリーさんの一言だった
たぶんめちゃくちゃ軽く言ってくれた言葉
その一言を自分への言い訳にして練習生の一歩を踏み出すことにした
ユウ(仮)と、ついでに入ったシオ(仮)の物語の始まり


5月11日
当時プロレス教室と同じ道場だったけど、
曜日が違うだけで雰囲気がガラリと違って
同世代やそれより若い子が叫びながら人をぶん投げてた
私たちより数日先に始めていたマリカ(仮)と挨拶し3人で同期となった
数ヶ月先に1人で練習生になっていたアズサ(仮)さんもいて、
右も左も分からなかったけど心細いことは無かった
慣れない運動に小さな怪我を繰り返し、扇風機で夏を乗りこえ、生意気やりながら、秋ももがいて、遂にデビューとなった


2016年1月4日
その頃は気にしてなかったけど、お互いデビュー戦という昨今なかなかレアなカード
ユウ(仮)が圧倒的に確かな柔道の下地があったからこそ
会社は私たちをぶつけたんだと思う
なんなら同日デビューしたもう1人の同期は中学生でキャラが立ちに立っていた
私はちょっと歌って踊ってただけの特に取り柄のないおたく
最初から私はおまけの感覚だった


いつかのブログに書いたかもだけど、
1年目のことはあまり覚えてない
どんな場所で、誰と試合してってのは覚えてるけど
この試合でこういう気持ちになったみたいなのがちょっと欠けてる
ついていくのに必死だったって感じ

実際はおまけなんかで合格をくれたわけじゃないだろうけど
おまけでなれたって卑屈な感覚がどこか残っていた
このままじゃ誰も私を応援しないし、私もこんなやつ応援したくない
それはつまり会社にも必要無い
自分でかけた『おまけ』の呪いを解くために初めてわがままを言った

「チェリーさんと試合がしたいです」


2017年1月4日
デビュー1周年の日、私の背中を押してくれたチェリーさんと試合をした
生徒ではなく選手としてリングに向かい合って
確かに何かが解けていった
その日、優宇は王者として中島さんとタイトルマッチ
それぞれの葛藤を抱えて迎えた忘れられない日だった


思えばチェリーさんと試合がしたいって言った王子の日も、
タイトルマッチを挑んだ日も隣には優宇がいて
そばにはお姉ちゃん達に揉まれて気も強くなったマリカもいて
私は仲間に恵まれてるなって

タッグを組んではいたけど、性格がまるで違っていて
傍から見たらなんのすれ違い?ってことで喧嘩したりもした
理解するには対話が必要だったけど
逆にいえば対話すればお互いの考えがよくわかった
ここはよくないと思う、ここは私が悪かった
それが言い合えるって友達でもなかなか無いよ
だからやっぱり、家族だったんだろうなぁ



東京女子プロレスという団体は五歳になり、
末っ子も増えイッテンヨンにはまたひとり増えます
おうちから巣立つ人も何人もみたけど、
家族は増えていくから寂しがっている暇はないのです

今期増えた子たちも、お互いへの思いやりを持って同期の絆を築いていってほしいな
いっしょに汗水流してきたんだもん

底抜けに明るくて無鉄砲でドジな同期も
東京女子という家族の中で愛される子だったなと
海外でも元気そうでなにより!
やりたいことをやってくれ、自分が笑顔になれる方法で

はぁ〜〜〜黄色いヒヨコ🐣だったのに
いつの間にか先輩より後輩の方が多いんだぜぇ〜〜〜
おまけなんてうじうじ言ってられんわな!!!!!
私は東京女子で生まれて東京女子で終わることを望んでるけど、夢はまだたくさんあります
博多スターレーンも決まり、初の札幌も決まった
これを掲げにゃ女じゃねぇ


\ 日本制圧 /


北のあんちゃんから南のねえちゃんまで
東京女子プロレスを心に刻んでやるわい

今いるお客さんもみぃんな引っ張ってくから、よろしくねおにぎり




(ひとまず爆れつシスターズが新年早々物販方面からかましてくれるわ覚悟しとけお願いします)