4人で話をしていると

委員長室に史帆と葉留花と陽子が入ってきた




久「お疲れ様」





史「ありがとう。もう2人とも大丈夫だから

元の世界に戻っていいよ」





莉「やったぁ〜!





果「もぉ、はしゃぎ過ぎだよぉ…」




莉「だって、また4人で活動できるんだよ!

早く戻りたいなぁ」




葉「分かった。じゃあ行こっか」




陽「うん」





久「ちょっといいかな。

気になることがあるんだよね」




陽「はい…なんでしょうか?」




久「君たちってさ、12人で活動してるって

聞いたけど…他の子達は?」





葉「あ〜!それはですね、私たちは

4人1組の3つのグループで活動してるんですよ

そのうちのA班が私たちです。」





史「じゃあ、他のB班やC班の子達も

別の任務に?」





陽「そうです。いろんな世界へ

鏡の光を通して調査しに行ってます」






久「鏡…」





陽「なのでいつかまた…まぁわかりませんが

もしかしたら違う班のメンバーが

お世話になるかもしれないですね。

その時は、よろしくお願いします」




久「うん。ここは存在する中で

一番平和な世界って言われてるから

いつでも来てね。」




陽「はい!ありがとうございます」





史「なんか、面白いね。

本当に私たちハッピーオーラ製作委員会の

祖先って感じがするよ」




葉「そうですか?」





史「だって、鏡もそうだし

班別行動も。今と変わらないね」




葉「そうなんですね。

班に関しては運命って感じで

私たち全員が集まる前から決まってたので

誰が決めたかは知りません。

でも、違うのは委員長や副委員長が

いないことですね」





久「確かに。平等って感じがして、いいね」





葉「そんな…多分私たちがバラバラに

なり過ぎたせいで、ハッピーオーラ製作委員会

の皆さんには委員長や副委員長がつくように

なったんだと思いますよ笑」





久「そっか。まぁでも、一件落着ってことで」





葉「そうですね。では、そろそろ失礼します

またいつかどこかでお会いできたらいいですね」





おひさま防衛隊の4人は

横に並び手を繋ぐ





陽「久美さん、そして

ハッピーオーラ製作委員会の皆さん

本当にありがとうございました」




陽子がそう言うと4人は光の中に

消えて行ってしまった





史「なんだか、しんみりしちゃうねぇ…」





久「うん…」





史「でもすごいじゃん。久美のお手柄だね♪」





久「まぁそうだけど…

それより、茉莉ちゃんはこれからどうするの?」





茉「あ、あっ…私ですか!!!

えぇーっと、ここに居ても……」





久「ダメ」





茉「そんなぁ…厳しすぎますよぉ〜」






久「いやいや、だって…

おひさま防衛隊の子達だったらね

ここに居てもいずれ後継者に私たちがなるから

情報共有できるけど、どこから来たか

わからないあなたをここに置いておくわけには

いかないからね…」






茉「本当に雇ってくれないんですか!?」






久「雇う…?」






茉「だって出会った時に」





久「雇うとは言ってないよ」






茉「もぉなんでもしますから〜」






史「ふふっ…変わった子だね」





茉「ちょっ…史帆さんからも

何か言ってくださいよ〜

この天才茉莉が居れば世界は平和に

なりますから!!!」




史「ん〜。それは無理だね」





茉「そんなぁ…」





史「私たちはもちろん世界平和を

願ってるけど、1番大事にしているのは

みんなの幸せを守る事なの。

だから、何も起きない世界が全て幸せとは

限らないの。平凡な世界はとても退屈で

飽きてしまう…だから何か動きが必要なの」






久「確かに、茉莉ちゃんは魔法が

使えるから何でも解決しちゃうかも

しれないけど、人間は違うんだよ。」






茉「…」





史「命がある限り、

悲しみの瞬間は避けられない

それを覚えておいて欲しいな…」






茉「っ……」





久「それに、茉莉ちゃんには

茉莉ちゃんが居た世界がある。

まずはその場所の平和を守るのが

1番なんじゃないかな?」





茉「そう…ですね…」





久「分かったから大丈夫。」





茉「私…久美さんやさっきの

おひさま防衛隊の子達と会って

羨ましかったんだと思います…」





久「…?」





茉「いつも1人の私とは違って、誰かがいる

だから私も一緒にいたら、

一緒に過ごせるんじゃないかなって

勘違いしてました」





久「そっか…それならここでも」






茉「大丈夫です…私、決めましたから。

元の世界に戻って自分にできること、探します

それでみんなを幸せにします!」





久「うん、頑張って。応援してる

はじめは1人でも、

必ずいつか仲間はできるから」





茉「ありがとうございます…

それじゃ、私も元の世界に戻ります」




そう言うと徐々に光の中に

吸い込まれて行ってしまった





史「ここに居てもらっても

よかったんじゃない?」





久「まぁ…でも、あれだけ明確に

やりたい事が見つかってたら

ここに居るのは勿体無いよ…

すぐに行動した方がいいと思う」





史「そういうところが委員長向きなのかな」






久「えっ…あっ…いや、そんな事ないと思うし

これは実際に…」





史「まぁ良いじゃん。

さすが久美委員長って事で」




そう言って久美の腕を掴む





久「…!?」




史「ほら、行くよ」




そう言って委員長室の向かい側にある

1番大きなミーティングルームに連れて行く



そして入った瞬間、

クラッカーの爆ぜる音が鳴り響く





久「えっ…なに…!?」






史「久美、パーティーしたかったんでしょ?」






久「いやぁ…そんなつもりは

だって何もない日にね…」






史「もぉ、素直に喜べ!

おかえりなさいってことでほら、

パーティーやるよ!」






久「盛大すぎない…!?」





無事に任務を終わらせた

ハッピーオーラ製作委員会のメンバーは

パーティーを楽しんだ






久「あっ、もしかして…

これが人間界のお正月ってやつ!?」





ひ「いや、違いますね…」






Fin…………