喉の奥に指を突っ込んで -13ページ目

手紙

とても繊細な感性と、ひどく鋭い切り口を持った人が表現者になっていく。


その人が日々感じている辛さ、楽しさ、悲しさ、怒り、疑問、願い、孤独、不自由、
バカな僕に思い浮かぶこんなありきたりな感情なんかより

もっともっと繊細で、緻密で、色鮮やかで、
触れられれば壊れてしまって、
そんなどうしようもない感情を紡いで、一つの物を作ってるんだろう。


自分を守るために、自分を痛めつけて、自分を恥ずかしい部分をさらけだして、自分を確認して。

僕はそんなに繊細に出来ていないから分からないけど。
勝手な僕の妄想で、そんな風に感じてる。


逃げ場の無い矛盾の中で戦って産み落とした子供を
くすんだ色の言葉で汚される町へ送り出す。

旅立った町でみんなに理解してもらえる様に、分かりやすい言葉で丁寧に直して
誰も傷付けない様に心を配って、少しでも気に入ってもらえる様に愛を込めて。



本当はそんな事したくないくせに。



誰かへ向けて話そうとするから、優し過ぎるから、自分が辛くなるんじゃないかな?

君が見ている世界は鮮やかすぎて僕にはわからないから、無理に伝えようとしなくていいから。

君の世界と僕の世界は違うし、混じり合わない。

きっとずっと誰とも混じる事はないよ。触れる事だけそれだけ。



君の好きな鬼束ちひろを聞きながらこんな事を書いてみたよ。

どうせ読まないだろうけど、書いてみた。

明日は晴れるかな?晴れたらいいな。本当は雨でも曇りでもいいんだけど。

雨が降ると君が辛そうに見えるから晴れるといいな。

もし雨が降ったら会いに行くから。ズボンの裾が濡れてしまうけど。

DNAにも残ってないのだろうか

みんな言いたい事がある。

吹き出しそうな不満や怒り、伝えられるとも思えない悲しみ、照れくさい愛や感謝の気持ち。

僕らの心はインプットされた物を全て綺麗にアウトプットできないらしい。

言いたい放題の人にも何か残骸が心のどこかに残ってるはずだ。
だがこんなにすぐ吐き出す人の言葉の軽い事。
なぜなんだろう。



自分を素通りしてるから。




いつも自分を押し殺して全て飲み込んで笑顔を作れる人。
性格なのか努力なのか分からないけど、それが素晴らしい事とは微塵も思わない。


食べた分、排泄しないと。

飲んだ話した分、吐き出さないと。


飼い猫でも体調が悪いと自ら食物を吐き出す。
それが体調を整える術だと知ってるから。


ねぇ吐き出そう。

嘔吐く姿を見せれる人の前で。

泣きながらでいいから

続き

笑顔を強要してたのです。監視していたのです。

心を売る事と体を売る事はあまり違わない気がする。

彼女達に満足する対価は支払われたのでしょうか。


時間が空き過ぎて怒りが薄くなってしまった。

これからは熱いうちに叩いて形に残していこうかな。