「DISTANCE」 2001年制作
カルト教団が起こしたテロ事件
主犯格の信者と教祖は死亡
その後、信者の遺族である数人は毎年
教団のアジトだった湖のほとりに集まり語るのが恒例となった
妻が、夫が、兄が、姉が、そして…
大事な人が教団に入信し事件を起こして死んだ
ある年、いつものように集まることになったが…
今を(今も昔も?)ときめく、是枝監督作品です。
カルト教団のテロ事件とは、あまりに有名な事件を下敷きにしています。
昔観たときは、ミステリー的な興味が大きかったんですが
浅野忠信は何者?
ARATAは?
ここから帰れるの?
見返したら、なんとも心細くなりましたね
家族、夫婦、そういう人間関係のつながりの脆さが
「盲信」という気持ちひとつで簡単に壊れるところが
信者遺族が、出家する家族の様子を回想するのだけど、
もう今までの夫や妻、兄はそこにはいなくて
まるで入れ物だけは同じのまったく別の人間になったかのように
顔を合わせて会話していても、相手は自分を見ていなくて
別の次元にいるみたい
夏川結衣演じる女性、きよか
夫の環が出家するのですが(のちに事件の実行犯になり死亡)
遠藤憲一演じる夫の環が、カルト教団の教えに取り付かれてる様子がほんとに不気味で
あれだったらまだ浮気のほうがマシだと思った
浮気ならまだ下界の話。
もう夫の意識はこの次元にないのです。話にならん。
それはともかく、
敦という青年の役は当時ARATA名義だった現・井浦新が演じてるんですが、
一番左上の人
そうそう!映画「ピンポン」のスマイル役でもそうだったけど
こういう線の細い美少年だったよね!って感じ
中央の眼鏡のイケメンの人がスマイル
すっかりワイルド渋い俳優さんになられましたが…
苗字を得てパワーアップしたのか…?
左上のダンディな人