最終章だけは、土肥ではなく小百合の一人称で語られる。


この章の食べ物は「カップ焼きそば」


小百合の大好物である。



プレデターで、クソババアで、怪物のような女


相手の気持ちも、相手の反応も慮ることなく

怒り、執着し、おちょくり倒す悪魔のような最強の女。



しかし最終章を読んで、


私は自分と小百合の共通点の多さに震えた



物心ついたときから、容姿を否定されてきたこと


容姿から始まって、些末なことまで否定されてきたこと





自分の母親に。




そして、母親から必死の思いで逃げ出しても

いつまでもどこまでも母親の亡霊が近くでわめいているような気がすること




「あんたにはできない」

「あんたはみっともない」

「あんたは恥ずかしい」


そしてその声に自分の内面の声すらも呼応して



「どうして自分だけこんなにみっともないの」

「どうして自分だけこんなにうまくいかないの」


自分で自分を罵倒していること…