リーグ戦への想い 副将 野村征矢 | 東京農業大学ラクロス部 男子

リーグ戦への想い 副将 野村征矢



「強い人間になりたい。
困った時、苦しい時、局面を変えられるチームの中心選手になりたい。」

そう決めたのが入部当初のこと。

高校では、勉強ばかりでほとんど部活ができない中、ドン底を経験してきた。
毎日がクソみたい。

そんな中、入学しラクロスに出会った。

とても新鮮だった。

そして、いがたつさん、太一さんのおかげでラクロスの魅力に惹かれていった。


月日が流れ、今最後のリーグ戦が今始まろうとしている。


「当たり前の環境を変えなければ一部なんてあがれない」

この1年振り返ってどうでしたか?
自分なりに環境を変えようと努力できましたか?

自分の答えはノーです。

部室は何回言っても汚くする。
未だに、寝坊はする。
人任せの人間ばかり。
継続できない。
朝早くこれるのに来ない。
アイシングのゴミは捨てない。

生活面を最低限できない人間が一部に上がれるのでしょうか。

でも、少しでもこの環境を良くしようと馬上キャプテンを中心に何回も考えた。

頻繁に行われるコーチとのチームビルドミーティング。

応援されるチームとは何か。
 
何回も渋谷に行った。

今のチーム状況を話し合い、改善策を立てて、それを実行する。

反省のやり方だったり、雰囲気の上げ方も工夫した。

オフェンスに関しては、武田コーチに変わって革新的にオフェンスを変えていく作業をした。


でも、少しの環境を変えるまででも多くの時間がかかった。
苦しかった。辛かった。

そんな中、少し当たり前の環境が変わり始めたと感じたのが、ゴールデンウィークの試合。

一部を相手に完璧な試合運びで勝った。


始めて、農大ラクロス部が変わる瞬間が見れた気がした。


成果が出た時はたまらなく嬉しかった。

こうみると、少しはチームとしての当たり前を変えれたと思ってしまう。

でも、まだまだ足りない。

やっと正解だったって思うのは一部昇格をしてからだと思う。


少しだけここからは個人的な想いを書きます。

チームに対して二つ心残りがある。

一つ目は副主将としてチームに貢献できていなかったこと。




4月にプレイヤー、MGだけでミーティングをして、各学年の良いところと悪いところをそれぞれ発表した。

「馬が頑張りすぎてる」各学年からこんな意見がでた。

これは間違いなく自分のせい。

副主将という肩書きがある以上、主将と同等かそれ以上に責任と覚悟が必要なのに。。。

なにもチームに貢献してない。
馬に任せっきり。
情けない。

自分自身、自由奔放で言いたいことを言ってしまう性格で周りに迷惑をかけてしまった。


でもあと少しだけチームの副将でありたいし、背中を見せてあげたい。
GBに寄る姿。
ショットを決める姿。
がむしゃらな姿。
すべてを見てほしい。




そして、もう一つは、遠慮されがちなこと。

農大では自分がみてきた4年間、ラクロスが上手い人あるいは上級生にそのプレーヤーより劣ってる人もしくわ下級生が物言いできない状況を多くみてきた。

実際に経験もした。

歯がゆい気持ちを後輩にして欲しくはない。

この人は上手いからなにも言えない。

今空いてたのになぜパス出せないのかとは言えない。

ミスしてもこの人なら次は上手くやってくれるだろう。

そんな環境に置かれてるチームはいくつもあると思う。

でも、そんな環境じゃ、チームや組織は強くならない。

その状況を経験しながら、新チームでそれを変えようとしなかった。

また、同じことを繰り返してしまうと思い。
あることをきっかけに(これはとてもじゃないけど言えないです笑)


馬に6月に同期ミーティングを開いてもらった。


「今まで、やってきたことを全部真っ白にして、一からまたみんなでやっていこう」
「ダメなことには誰にでもしっかり言えるようになろう」

当たり前のことかもしれないけど、実は組織としては難しいこと。

そのあと、変わったと言われればあまり現状は変わらない。

なぜか、まだ人任せだから。

少し遅かったかもしれない。でも変えたかった。

プレー中は上下関係ない。
誰にでもつっかかって、できなかったら厳しく言う。

一つのグラボ、ショット、クリア、ライド。農大にエースはいない。

ミスしたら、ユースなんて関係ない。

厳しく指摘する。
それを真面目に伝える。

伝えられた人は伝えた人の現象と本質を感じ取る。
そして、それを素直に受け止める。

これが1年間チームをみてきて、農大の当たり前を変える第一歩だと思う。

この2つの心残りを晴らすにはみんなの力が必要。



勝ちが全てを無にするから。




だから、これ以上ない景色を後輩の皆んなには見せてあげたい。

この4年間本当に成長させてもらったこのチーム、先輩、後輩、コーチ、そして両親に最高の形で恩返しがしたい。

どうやってシュート打ってるんですかとかせいやさんみたいになりたいですって言ってくれる可愛い一年生

私生活もプレー中もお葬式みたいに静かだけど、ラクロスに対しては熱い気持ちを持ってる2年生

人数が少ない中、持ち前の明るさでチームを引っ張っていってくれた、生意気だけど憎めない3年生


まあまあ頼りにしてる同期。


飯からなんまで付き合ってくれたバディであり親友のそういち


恋の相談、ゴーリーアップを最初から最後まで俺にさせてくれたちくま

今でも尊敬してるし、大好きなちょめさんとワイピ 


無茶振りに対応してくれた後輩のみんな

自分に関わってくれた全ての人達のために
も、


勝たなきゃ。
勝たなきゃ意味がない。

この4年間、強い人間にはなれなかったけど、最後のリーグ戦、まずは初戦、局面を打開してやる。

ひよったら、ボール回してくれ、点決めて、

全員の緊張和らげてやる。


4年間のunfinishが一部への finishへ。








“Unfinished “






【試合告知】
○リーグ戦初戦 vs理科大
8/20(火) 11:20FO 
@東京農業大学世田谷キャンパス