<ストーリー>
アメリカの西海岸。ポートラ中学校に入学した13歳のトレイシーは、シングルマザーの母メラニー、兄メイソンとの3人暮らし。父親は離婚後の家族にそっけない態度を取り続けていた。トレイシーは母親に自分の作った詩を読むのが好きな多感な少女だった。ある時、トレイシーは部屋に飾ってあったテディベアやバービー人形に急に嫌気がさし始める。学校で一番人気のあるイーヴィに憧れ、彼女のようになりたいと思い始めたからだ。トレイシーはそれまでの子供っぽい服を脱ぎ捨て、ヘソ出しTシャツやローライズ・ジーンズ、スパイク・ヒールの靴に興味を示し、ボディ・ピアスや派手なメイクも始める。それもすべて憧れのイーヴィに近づくためだった。それまでトレイシーを仲間として認めていなかったイーヴィだったが、トレイシーが出来心で盗んだ財布の大金でショッピングをした時から、その関係が変わる。母の死後に保護者となったブルックとの生活から離れたいイーヴィは、やがて、トレイシーの家に寝泊まりするように。イーヴィの紹介する店で18歳と年齢を偽って舌にピアスをつけたり、ドラッグにも手を出し、初めてのボーイハントにも成功するトレイシー。清純な天使から誘惑的な小悪魔へと変わっていく。しかし、その心の奥には、傷付きやすくて、ガラスのようにもろい感情が隠れていた……。
「サーティーン」を観ました。
1回観終わって、しばらく考えて、もう1回早送りで観直しました。
それほど、衝撃的でした。
こういうことって、誰にでもありえると思う。
「あの人みたいになりたい」「かっこよくなりたい」「綺麗になりたい」「モテたい」「注目されたい」
誰でも一度は、そういう感情を持ったことがあるはず。そして実際、この映画は事実に基づいている。
リアル。誰にでも起こりえる。それが怖い。そして悲しい。寂しい。切ない。
でも、私はこの主演の2人の少女達を、とても愛しいと思いました。
どんなにかっこつけてたって、本当は傷つきやすい繊細な心を隠している。
「好きよ、トレイシー。大好き」
トレイシーのリストカットの跡をなぞりながら、寝ているトレイシーを優しく抱きしめるイーヴィを見て、やっぱりこの2人は親友だったんだな、と再確認できた。とても美しいシーン。
また、トレイシーの母親の愛にも心を動かされた。突然反抗的になった娘を、理解できず、でも理解しようと懸命に努め、全てを知った後でも、泣き崩れる娘をただただ抱きしめ続ける彼女の姿に、真の母親像を見た気がした。
この社会の中で自分らしさを保ち続けることの難しさ、お互いを認め合うことの複雑さを、この映画で改めて感じたように思います。
生きてくって難しい。本当に難しい。生きる意味だってわからないのに、生きなきゃいけない。でも、生きたいと思う自分がいるんだ。


