3女が子猫を連れて帰ってきた。



車にひかれそうだったから   と。

そして チョコンと名付けたらしい。ほっこり

身体中に湿疹があり
とても痛々しい状態のチョコン。

私の目から見ると
あまり長くは生きられない。



旦那は大の猫嫌い。
それは百も承知なので
明日友達に聞いてみるつもりでいるようだ。



寒くないように外で箱に入れておいたけど

しばらくすると箱から逃げ出していた。

(写真は逃げ出した後のもの)






逃げ出したものの

夜中も家の周りで

 ギャーオン。   ギャーオン。 と泣いていた。







次の朝

洗濯を干していたら

デッキ下で
チョコンが
『ぎゃぉーん』と泣いた。


横になり
息も絶え絶え 口も半開き状態。






そうか。そうなんだね。
このまま
死んでしまうんだね。








とても悲しいけれど

死なないで
とは思わなかった。






ただ思っていた。



昨日逢ったときから思っていた。





君はなぜここにきたの?











近ごろ
思っていたことがある。



身体を動かさず
自分の手を見つめていたら


まるで 死んでいるみたいだなーって。








なんとなくボーっと見つめながら





今 このまま死んだら

このまま自分が『死んでいる』としたら

何を思うのだろう。と ぼんやり思った。




ここ数日
そんなことを考えていた。



やりたいこと
見つけたのにね。
やっと ここまできたのにね。


苦しんで
つらくって
一個一個クリアして
やっと ここまできたのにね。





なのに あたし 死んでるよ?




うまくやろうと考えて
恥ずかしい仕上がりになりたくなくて
他人に認めてもらえるものにしなきゃって考えて








なーんにも やんないまま


死んでるよ?







そんなことを考えていた私のもとに
ひょっこり現れた子猫ちゃん。







チョコンと
呼吸を合わせてたら

涙止まらなくなった。







私の口から出た言葉は
『楽しかったかい?』 だった。







同じ言葉を
自分に問う。





















チョコン。 もう 動かない。









やろう。楽しもう。 
生きてるんだから。 






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