1995年に東京国際映画祭が始まり、それに合わせて舞台となる渋谷の街を
一大映画テーマパークのようにするために個性あふれるミニシアターが乱立しました。
シアターNはそれよりもずっと遅れて7年前にオープンした映画館でしたがホラーや音楽ファンにとってはたまらない作品をセレクトして上映してくれる最も好きなミニシアターでした。
でも今月限りで閉館に・・・
今は渋谷のミニシアターも数えるほどに。哀しい事です。
昨日はホラー&サスペンスを2本。
「トールマン」
☆=20点
★=5点
☆☆☆☆
閉館間近の渋谷シアターNにて観賞。
この劇場では本当に数多くの隠れた傑作に出会う事が出来ましたが本作もその一本。
まさにダリオ・アルジェントが現代に蘇ったかのような素晴らしい演出と脚本でした。
映画スタート直後から二転三転するサスペンスシーンはまさに全盛期のアルジェントのようでした。
本家のアルジェントがいったいどうしてしまったのかと思うほどにひどい作品を連発している今、パスカル・ロジェ監督と組む次回作に大いに期待したいところです。
しかし、ラストが凄いという宣伝文句はひどいです。
前半から「こう終わるしかないだろう」と思っていた通りのラストシーンでした。
「ザ・ウーマン」
★=5点
☆☆☆★
主演の狼少女?人喰い族?を演じた女性もしびれるかっこよさでしたが、なんといっても徐々に本性を現していく法律家の父親を演じたダチョウ倶楽部のリーダーみたいな役者が素晴らしかった。
非常に物足りなさが残る作品。
絶対に無理だろうけど「これでもか!」と言うほどの父親の悪さを見せて、ラストのグロにカタルシスを生むためには2倍の尺が欲しかったところ。