旧冷戦下に於いてパキスタンはヒンドゥ教を否定し、イスラム教に宗旨替えした民族が中心である。国を分裂させて戦争まで行った。その敵国であるパキスタンを米国が支援するのだから、ロシアと付き合う他は無い。しかし、インドは人口に於いてすでに14億人を擁し、支那のそれを抜いた。コンピューターを含む先端技術も優秀である。いずれ支那を抜いて世界有数の経済大国となることであろう。カレーだけがインドだと想像してはならぬ。加えて安倍晋三命に「開かれた自由なインド太平洋」の理念を抱かせたのもインドの気概だ。

 だからインドが米欧側に付くのか、支那ロシアの陣営に加入するのか、といった心配は無用だ。それよりも多極化する世界の中で、しっかりとした極を作るべきなのが目印であろう。支那の一帯一路政策を度外視し、大ロシア構想を失笑する日印関係を構築しなくてはならない。平和と秩序を維持する為である。日本は米欧を中心としたキリスト教国連盟に協力して新冷戦に参加しているが、同様に日印関係も重視するべきだ。いわくヒンドゥ教準同盟とでも言うのか。インド人とは宗教的感性が近い。日本に大勢いる自称上人などとは宗教観が全く違う。ゼロを発見したインド人は天御中主神(あめのみなかぬし)を空とし、無とする日本人の宗教観と通底する。インド人の場合、宗教のゼロは中空の神であるブラフマーだ。その中空を支えてシヴァとヴィシュヌが存在する。キリスト教で言えば精霊を補佐するエホヴァとイエスにになるだろうか。日本は天御中主神(あめのみなかぬし)を中心に高御皇産(たかみむすび)尊霊神と神皇産(かみむすび)尊霊神が三位一体となる。古事記では天御中主神と天照大御神に置き換えた。天才、藤原不比等の哲学である。

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 林芳正外相がG20に欠席した。閣僚は国会に出席せねばならぬからであると言う。林芳正の決断か、水面下で外務省の低能政略が考えたのか。インド国民は大いに失望した。日本政府、否日本人はまだインドを十全に理解していないのだろうか。ところでインド国旗の中心にある銀輪の意味をご存知か。勿論、バラモン教、即ち現ヒンドゥー教に由来する。正義の武器であり、外敵を倒す為に用いるのである。インドは八方美人的外交を国是とするが、同時にあらゆる敵に対抗する。これが肝心な点だ。常々、主張しているように、日本教神道の基本になったのはヒンドゥ教である。仏教はヒンドゥ教の分派だ。例えれば大日如来の化身である不動明王が振るう破邪の剣であろうか。これがヒンドゥ教の銀輪だ。威力は凄まじい。日本外交の背景にある「和」の精神でもあるが、日本はこれを少々誤解している。銀輪は決して妙な妥協はしない。政治の方向性や国の在り方に関しては一切、妥協せぬのである。その気概を銀輪で表し、国旗の中央に位置させた。アーリア人が建国し、原住民が混血して長い歴史を紡いで来たが辛く悲しい時代もあった。イスラム教国や大英帝国の植民地も経験したのだ。

 その歴史の中で安全保障政策上、必要である外交を選択した時に応じて武器やエネルギーを各国に依存したことは、自然と国際環境の成り行きであった。今になってみればロシアに武器やエネルギーに頼ったことに対して疑念もあろうが、歴史はそれを否定する。

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 ワグネルはか弱い国軍に代わって軍事を支えた。執行部は戦争好きな元国軍将官などである。兵士は紛争地で戦う人材や避難民の中から集めてくる。月給は約50万円であるらしい。逃げまどい失業や就職不可能な人々にとっては夢のような金額である。家族を養わねばならない。その担保は命である。この財源はどこにあるのだろうか。当然ロシアであり、プーチン腹づもりだ。処がプーチンの料理人と揶揄される「ワグネル」の代表プリゴジンは、戦果を背景にした傲慢さを見せるようになったらしい。当然だろう。指揮統制が執れず弱過ぎる国軍に代わって戦争をしているのはワグネルだ、との思いがある。プーチンにしてみれば強い国軍が国の誇りであるとの信念を毀損してはならぬ。その為に陸、空軍を統括出来るゲラシモフを総司令官に命じた。国軍が弱く民間軍事会社に頼っていてはならぬのである。プリゴジンは最前線で戦っているワグネルに弾薬と砲弾の供与が不足していると騒いでいるそうだが、それはプーチンの故意である。本当は兵士への給与が不足しているのだ。

 ひとつは経済的理由だ。もうひとつはワグネルの詳細が世界に知られ過ぎた。そしてプリゴジンの増上慢だ。かと言って月給50万円で常識化している兵士を36万円にすれば一挙に応募は減るし、アルカーイダが少し上乗せした価格を提示すれば兵士の命は簡単に移行する。そこでプーチンが捻り出したのが別の民間軍事会社だ。約10社以上あるそうだ。勿論、政治的な取引はある。そのひとつを「パトリオット」と言うらしい。財力のある新興財閥である。これに補助金を与えて兵士を集めれば、ワグネルの新規募集を止められるかも知れない。集められる新兵は家族の為に我が命を捨てる覚悟だから、月給次第で何処にでも行く。有事に際して国や家族を守る為に戦うと答える日本人が約13%である事と比べるのは別次元のようでもある。虐殺、拷問、強姦などの悪は全てワグネルだけの罪とし、プリゴジンを悪魔の化身とする政略は既に開始されたのであろうか。10以上設立されている憲法13条違反の民間軍事会社の困惑顔が目に浮かぶ。日本は憲法9条に違反した国軍保有を、自衛隊と言う言霊で与野党共に黙認する。どちらも似たようなものだ。

 元より戦争には弱いモスクワのスラブ系は、地方の戦士を集めなくてはならぬ。月給36万円で失業者や無頼の徒を集めたのである。これがロシアの国軍だ。下士官は不足ながら当初はそれなりに機能していたから、数日中にウクライナを完全制圧出来ると思ったのであろう。戦闘民族コサックが国軍に居ないのにである。勝つどころか戦術、戦略ミスも重なって士官、下士官の大半を失った国軍は、民間軍事会社に頼らざるを得なくなった。

 平安貴族の考える事だ。和歌を詠んでいれば全ての問題が解決すると思いこみ、それを国民に洗脳する。国民もその嘘を信じて盲目的に支持するのである。丁度、ベクトルを持たぬ与太郎が国会で繰り広げるしつこい反対のようだ。自らの阿呆を自覚しない政党の顔とも言える人材が政局の為の反対を繰り返すのは、プーチンのために働く民間軍事会社のようである。抑々、ロシアの憲法は民間軍事会社の存在を禁じてある。憲法13条だ。だが、プーチンのように世界制覇を指向するロシア煩悩は、全世界の諜報員や隠れ軍隊を派遣する。発覚しても民間の事案として対処し、また憲法でも禁じてある。非難されぬような対策を用意した上で、民間軍事会社はプーチンの国策を遂行するのだ。中東、アフリカ、南米やASEAN諸国に密行させたロシアの民間軍事会社は密かに、また堂々と反政府運動、政府協力を行う。なんと言っても民事である。

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 唯我独尊とはロシアを操るプーチンの全体像か。天上天下の4時が頭部に置かれると専制君主となる。KGBの性悪が大統領の施政方針となったのでは露の進路は覚束ない。米国の旧FBI長官フーバーが大統領になったようなものだ。弱みを掴み反対はさせない政治は、決して国民の為にならない。ただ、保身には万全の強みを発揮する。その組織作りと国内統治に宗教とメディアを仲間入りさせれば、ロシアのように80%を超える支持率を捏造出来る。嘘の歴史や民族観も常識となろう。たった78年間で日本人を洗脳した米製植民地憲法のようにである。今プーチンが無残な侵略を続行しているウクライナは、ロシアの発祥地(キエフ公国)である。それなのにウクライナを下風に置き、二等民族と蔑んで来たのはモスクワ公国であった。後付けの理由は様々有るが、勇猛であった同朋がコサックと呼ばれた蛮族だったことに依る。同じスラブ民族でも田舎者であったのだろう。戦争には滅法強いが、教養と知見が無い。そう判断した政治性が一方的にウクライナを見下したのだろう。日本を参考にすれば和歌を詠む平安貴族が、勇猛果敢で胆力のある武士を軽蔑したようなおものだ。

 ウクライナのスラブ民族も農民であり、放牧を生業とした。しかし有事となれば直ちに具足を身に付けて最前線で戦ったのであった。戦争時に死を恐れず戦い、そして強い。ウクライナはスラブ民族の戦の鏡であり、勝利の象徴でもあった。武士は頼りになるのと同時に強いが故に田舎者扱いされたのである。だから旧ソ連崩壊と共にウクライナが独立しても、その強力な武威をモスクワ公国(プーチンが考えるロシア)から切り離すことは出来なかった。このウクライナを平安貴族が攻めたのである。

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 が、この小役人を育成したのは政局であり、永田町の議員たちだ。もっと追求すれば国民一人ひとりに責任がある。能力が無く、行政の殆どを小役人に任せて来たからそれが常識化したのだ。誰でも主張になれる、誰でも議員になれる、これはある意味で民主主義だが、別の意味では衆愚政治となる。良き指導者が選出されれば吉と出るが、悪しき者が選ばれれば3年3か月の悪夢となろう。米国のような二大政党制が確立され、政権交代毎に官僚も入れ替われば少しは緊迫感も生まれ小役人も公僕意識を持つようになろうが、日本では無理だ。それではどうすれば良いのか。国民と議員の質を向上させることから始めるべきである。質とは何か。考える事である。考える為には情報と資料が必要だ。即ち、メディアの偽情報を排除し、それを手本にせぬ事である。偽情報や反日思想を見破ることから始めなければならない。それには開闢以来の日本思想を踏襲し、他国の真似をしない事だ。

 他文化を吸収し、利点だけを取り入れて日本化させるのは真似とは言わない。同化と言う。確立された日本文化を体現した議員が国民の代表となり、メディアがそれに融和すれば国体は万全だ。民主主義である以上、少数の反論はあろうがそれが普通だ。そして、その国体を支えて行くのが事務方、行政方である。ところが現在、国民と議員の能力不足に起因して事務方が全てを管轄している。その中に煩悩を当然の如くに混在させたのでは、誰もが不振を抱くであろう。これがマイナカードが普及しない理由である。政治が三流である証拠とも言える。国民も政局の後追いだけをして反対を表明するのではなく、この小役人への不信を確立させた原因は自分たちにもあるのだと反省せねばならない。そしてこの不信と不全を矯正すべき議員を、不確かな人気で選出したこをも恥ずべきである。

 事務所類は霞ヶ関一家が作って来た。だから捏造でも嘘でも、言霊の帳尻が合えば問題は無い。それにメディアが加勢する。立民で有名になったメディア出身の議員も、霞ヶ関一家に老後の保障をして貰ったのだろう。付ける薬は無い、と言うべきか。この霞ヶ関一家に個人情報の全てを預けるのである。野党支持の立場でマイナカードに反対する人々も居ようが、小役人を信用出来ぬから二の足を踏む人々も居る。如何に鐘や太鼓で囃し立て懸賞金を付与しても、マイナカードの普及が拡大しないのは霞ヶ関一家の信用度に依る。組員たちが小遣い稼ぎの為に情報漏洩していたのでは、便利よりも心配が先に来る。

 霞ヶ関官僚は元来、優秀であり明治維新を支えて来た人材である。この立派な官僚を誰が小利口な小役人にしたのか。それは政治家とメディアの忖度であろう。理由は老後の豊かな生活である。特に大東亜戦争への開戦を鼓舞し、大本営発表を信じさせた朝日新聞とNHKの罪は大きい。軍部と政府の罪だけが特筆大書されて朝日新聞とNHKに隠され続けて来たが、旧民主党の福島原発事故の罪と共に公開されて然るべきではないだろうか。戦争中は国民を騙し続けて嘘を言い、戦後は二重人格となって言霊の世界での平和と反戦を捏造するのは霞ヶ関一家の早変わりと同じだ。メディアも霞ヶ関一家も戦後同時に大化けした。その変化を体感したのが国民である。何も信用出来ない。頭から信用すれば酷い目に遭う。その国民から票を得て当選した議員が小役人の煩悩に従っているのである。議員がマイナカードの利便性を謳っても宣伝しても、小役人が小遣い稼ぎの為に情報を漏洩したのでは国民のプライバシーは守られない。

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 個人情報満載のマイナンバーカード、これほど便利なものは無い。但し、正しく活用されれば・・・である。知らしむべし、依らしむべからず、は「告知に黙って従え」との意であり、共産党や公明党の党是であり上意下達の事だ。国民それぞれの情報を把握し、顔認証や指紋、声紋を登録すれば国民を完全に統治出来る。そう考えるのが習近平であり、この統治を監視、拘束や収監などの恐怖で抑え込む。社会主義、共産主義的手法を一般人は嫌うが、統治する側にとっては誠に歓迎すべきである。現在、当然視されているプライバシーの権利などは無い。大東亜戦争に敗れてより、米国をご主人様として再教育された霞ヶ関一家の小役人たちは「国家国民」や「公僕」を死語とした。GHQ発の上意下達とそれを遵守する範囲での省益が座標となったのである。賢さも利口に変えた。だから程度の低い政治家を籠絡して、必要不可欠な何でも屋に変身した。公僕ならぬ「政僕」だ。だから与野党を問わず霞ヶ関の草(忍者)を潜入させる。また、誰が当選しても支えるのは霞ヶ関一家であるとの常識を確定させようとして来た。都道府県知事や市区町村の首長に元霞ヶ関一家出身の人材が多いのはこの意味だ。

 しかし、支那の太子党が煩悩任せに政敵を排除するように、霞ヶ関一家の方針に逆らう者は徹底的に叩く。大臣であっても大方針に従い省益を毀損させぬ以上、黙って臣下の礼を尽くし事務作業を励行するが、少しでも触ってはならぬ箇所に触れれば許さない。高市早苗に対する怒りがこれであろう。

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 仏はフランス革命に依るデモで国がさゆうされるようになり、独はヒットラーの第三帝国構想で日本国憲法第9条を死守する国柄となった。いずれの国も首相や大統領に国家観と世界観の無い人材を選んだ故に起こった不手際であろう。それぞれの国が煩悩を制御出来ず、野望を抑圧したまま指導者の力を保身的に発散しているのだ。でもアレクサンダー、チンギスハン、ナポレオンやヒットラーと同じ歴史を歩んでいるのである。

 多極化する世界で益々煩悩が細分化されている。南半球を中心とした新興国をグローバルサウスと呼ぶそうであるが、これらの国々は国連の一票を持つ。この票と資源を狙って支那とロシアが執拗に触手を伸ばしているそうだ。中東を見れば分かるように、各国にはそれぞれに思惑と国家観、民族性がある。これも族長の煩悩だ。この中東と南米大陸、アフリカ大陸と東南アジアが支那とロシアの勢力展開地であるそうだが、国連の拒否権を持つ二大国が多数票を保有すれば、国連そのものが支那とロシアの協賛組織になってしまう。その前に国連を解体して別の体系による新国連を創設しては如何だろう。さもないと現国連は何の意味のない機能不全の組織として残ることになる。意味のない組織はたくさんあるが、これに覇権主義や専制主義が絡み、軍事的背景が生じると厄介なことになる。粗悪な煩悩が、新たなる凶悪な指導者を誕生させるのである。共産主義、社会主義や全体主義などの考え方そのものは悪いものではない。悪いのはその主義を自己の煩悩に併せて利用する政治人材の資質に依る。歴史を参考にすれば悪とされる全ての軌跡は強大な勢力を作り、それに守られた煩悩多き人間の人生だ。日本は偉大に見える「遺憾砲」と命名された空砲と、「核なき世界」と叫ぶ言霊で煩悩を胡麻化すだけの小さい勢力である。

 宗教勢力も同じ事が言える。洗脳で騙した信者を「平和」などのキレイゴトで更に騙して集団投票させる催眠術も、民主主義を阻害する要因となる。勿論、メディアの仏独もあれば、ドラギが双手を挙げて支那の一帯一路政策に同調した伊もある。三国は口には出さぬが親露派である。ここに目を付けて支那の王毅が歴訪したのは流石に抜け目がない。露がウクライナを侵略したひとつの要因はマクロン、メルケルとドラギの存在があったのかも知れぬ。

 英がEUを脱退したのも移民、難民問題だけではなく対露姿勢もあったのだろう。加えて仏独にとって、NATOの中心に米英あ居る事も気に入らぬことらしい。ナチスに1週間で降伏したフランス唖、EU独得の防衛軍を創設すると宣う。その気概や良し、であるが、EUと同じ年金を支給しようとすれば、デモとストライキに遭う国柄でそんなことが可能なのであろうか。

※明日に続く