No.14
題名 : i-新聞記者ドキュメンタリー
監督 : 森達也
脚本 : 河村光庸
出演 : 望月衣塑子
制作年月日 : 2019/日本/1h53
鑑賞月日 : 2020/3/88/01/04
独断と偏見で評価 : ☆☆☆☆ 満点は☆☆☆☆☆
フォーラムマンスリーガイド 3
メディアの自主規制や政治の横暴がはびこる中、官邸記者会見で鋭い質問を投げかける東京新聞の望月衣塑子記者。なぜ彼女はこれほど目立ち、異端視されるのか。同調圧力や忖度の正体を暴き、あるべきメディアとジャーナリズムの姿を炙り出す、森達也監督渾身のドキュメンタリー。
評価
官邸の裏側や報道の実態を鋭く切り込んだドキュメントで冒頭のシーンから一気に引き込まれてしまいました。
常に突撃姿勢で質問を投げる望月記者の前にはだかるは、菅官房長官。
この二人のバトルが何より笑えるし考えさせられる。いつも苦虫を噛んだ
顔の菅さんが、望月記者を前にすると苦虫一匹が百匹の顔になり、あーあー
またその質問かよ。うるさいなーしつこいなー。いい加減にしてくれ。
そんな表情でいっぱいになる。
空気を読み忖度をし権力に逆らわぬ一般の新聞記者達が書いた記事のどこに真実があるのだろうかと考えさせられる。
そして何と言っても望月記者のジャーナリストとしての熱意と行動力に驚きました。
このような見事な映画を作り上げた森監督の手腕も素晴らしい。
また、同じような新感覚の社会派ドキュメンタリーが増えることを切に願う。

