父はあまり元気じゃありません
ヨロヨロしています
続けざまにがんが再発して大きな外科手術も受けましたし、抗がん剤治療もあったりで、退院してからも前みたいな父ではありません
残念ですが、以前の父の姿をイメージするのは、もうあきらめた方がいいのかな、と思ったりもしています
そんな父ですが、うちの娘のことだけは、なんとか頑張って協力してくれています
今朝も娘の塾鞄を届けに行ったら、近くまで出てきてくれました
今日は娘はテストなので午前中で学校が終わったら、父のマンションでお昼を食べて、夕方までそこで過ごします
きっと父は、うちの子の帰りを今か今かと待っているのでしょう
娘も娘で、赤ちゃんのときから一緒ですから、おじいちゃんっこです
もう背丈も私と変わらなくなっているというのに、父の膝にちょこんと乗ってテレビを見ようとしたりします
母がびっくりして「おじいちゃん、骨おれちゃうでしょ!!」と言うと
どうして? 不思議そうな顔
自分がおじいちゃんと同じくらいまで体が大きくなっていることを認識していないのでしょう
父はせっせと娘が好きなテレビ番組を録画します
向井理のドラマとか、やれジャニーズのなんだとか、かんだとか
私もわからないのですから、父はもっとわからないはず
でも娘に言われたらからなず録画
ジブリの映画などは、娘に言われる前から予約
おかげでおじいちゃんちでは、娘はテレビ三昧です
父は、きっと居眠りしながら娘と一緒にテレビを見ているのでしょう
私が父と母を田舎から呼び寄せたのは娘が生まれたとき
生後半年から同居がスタート、小学校に入学するころまで一緒に住んでサポートしてもらっていました
その後うちよりもっと駅よりで便利なところにマンションを買い、今は娘が毎日学校帰りに寄っています
父の今の毎日の励みは、孫のこと
それだけって感じです
でも、それが父にエネルギーを与えてくるのは間違いありません
母も言ってますもん、午前中は寝たり起きたりだけど、娘が帰る時間に合わせてシャンとなるって
人間ってそんなもんなんでしょうね
娘もおじいちゃん、おばあちゃん大好きだし、それなりに思いやりのある子に育っているようにも感じます
そう思うと、子供はどんどん親に預けたらいいと思いますよ
ほんとうにドンドン
子供もたくさんのひとに愛情を注いでもらうことが幸せだと思うし、
子供が大きくなって親が年老いたら、子供が祖父母の世話を見るし
祖父母は孫の存在が生きる喜びになる
今の父を見ていると、誰かのために生きているってことの素敵さを感じます
そう、なんのためって、誰かのため
それでいいんだろうね
誰かのために何かをしてあげたい、そういう思いで生きれることって、シンプルだけど幸せなこと
そう思います
娘には、おじいちゃんの優しさをしっかり記憶しておいてほしいな、って思います