娘とランチをしていた時
お隣に50代とおぼしき年齢の奥様グループが、楽しくランチをされていました
漏れ聞く会話を耳にしていると・・・
話題は「年金」のよう
年金って60歳からもえる金額と65歳からもらえる金額違うらしいのよ
っで、どのくらいなの?
わっ、それじゃあ生活できないわね
だって、私たちの年金ってもらえるまでまだ先なんでしょ
そうよ~
なんか少し早めにもらう方法もあるらしいわよ
そうなの~、早くもらいたいわよね~
ま、そうだけど、まずはお父さんに頑張って定年後も働いてもらわなくちゃね~
そうよね~
みたいな、感じ
お父さん方、お疲れ様です
定年とはいえ、まだまだサラリーマン生活続きそうですね
ファイナンシャルプランナーとして個人相談をお受けするお客様は圧倒的に30代、40代の女性が多く、しかもまず90%働く女性なのですが
企業様からの依頼でライフプランセミナーとかその後の相談会などを担当させていただくと、まずほぼほぼお客様は男性です
年代的にはそうですね、若い方もいらっしゃいますが、先ほどの奥様方のご主人様くらいの年齢の方も多いです
こういうときいつも思うのは、日本の男性は本当に優しいな~ということ
セミナーの合間や終わってからからなず聞かれるのは「私が死んだとき女房と子供はいくらくらい年金がもらえるのですか?」ということ
そして、口をそろえて、定年後いくらくらいで何年働けばいいのかな~ということ
家族のために本当に一生懸命なんだなって感動しますよ、ホント
中には、会社都合(つまりリストラ)退職者の相談会というのもあるんですよ
関連会社に出向するかたもいれば、別の会社をこれから探すという方も
収入はかなり減額される場合が多いです
実は2度ばかり、男性相談者に泣かれてしまったことがあります
一人は、奥さんに年収が下がることを言えないと・・・
奥さんが気に入って買った家のローンはまだ20年残ってる
子供は高校生が二人
もう一人は、今回のことを受けて奥さんにも働いてほしいと言ったら、奥さんに泣かれてしまった
一生働きに出なくても、家のことだけをしっかりやってほしいという話だったし、今更私に働けと言われても働けないと奥さんが泣く姿を見て、そんなことを奥さんに言わなければならない自分が情けないと
もう男はつらいよの世界でした
涙は見せなくとも、かなり思いつめていそうな方もやっぱりいらっしゃって、そういうシチュエーションの相談会はかなりヘビーです、正直
会社都合ってその方がどうとかいう前に、数字の問題であったりもするだろうし、理不尽なこともあるのでしょうね
つらいですよね
家族の役割として、働く人、家を守る人がいるのは悪いことではないけれど、これは高度成長期に作られた幸せ家族の幻想なのかな、なんて思ったりすることもあります
二人で力を合わせて役割分担、っていうのも確かに理想なのだと思うけど、現実はそのうちそれぞれが自分の役割をすることだけで精いっぱいになってしまって、お互いを思いやれなくなるというか・・・
お父さんに頑張ってもらわなくちゃね~
そうね~、食べさせてもらわなくちゃ!
と2000円のランチを食べる奥様方と(もちろんたまの贅沢なのかもしれないですけど)
始めてあったファイナンシャルプランナーの前で、おもわず涙をこぼしてしまう40代、50代の男性といろいろオーバーラップしちゃうと、男性だから女性だからといわず、それぞれが稼ぎ力をもって自分でお金を稼いでいかないときついな~なんて、思ったりするんです
私ができることは、目の前の相談者の方のお力になれるように全力をつくすこと、
これだけなのですが・・・
ちょっとそんなあれこれを思ってしまいました