AIJの件
これは、事件と呼ぶべきでしょうね、詐欺・横領?
真相はこれからでしょうけれど、すでに90万人ほどの人が影響を受けるだろうと報道されていますね
そもそも、AIJが出した報告という報告も怪しい
なぜここだけが運用利益が抜群によかったのに、怪しいと思わなかったのか・・・
などここにお金を預けた基金側にも問題があったような言い方もされますが、それは違うでしょ!!って思いますね
まず今回の被害者は厚生年金基金です、つまり一般の会社員さん
ですよね、厚生年金基金は、会社員が加入する厚生年金の上乗せとして企業独自が準備する企業年金のひとつ
AIJに企業が負担したお金や場合によっては加入者も一部負担してお金を運用してもらい、公的年金の上乗せとして将来のためにと積立たお金
今回、結局納得いく説明も受けられず、消えたお金も戻らず、損失を補てんするほど企業も体力がなく・・・となれば、一番不利益を被るのは加入者さんです
企業年金、ゴメン 払えない!忘れてくれ!
ってことになっても、文句言えないわけですよ
だった責任所在ないでしょ、AIJ破綻して返せる財産もない、企業を無理やり損失補てんして会社が倒産したら働き口もなくなる、ならば老後は質素倹約、体が続く限り頑張って働くか・・・そんなことになってしまうかも
あーあ、どうなるんだ、この人たちの将来は・・・と思うとほんと心が重くなります
今回の被害にあった基金はほとんどが総合型なんだそうですね
大企業であれば、単独で基金を作ったりグループ企業で基金を作ります
この様な基金は、運用がうまくいかなくなってきたここ20年の間にある程度確定給付型や確定拠出型に移行したり、よっぽど状況が厳しければ代行返上をしたり基金の解散などをして、ある程度の手当はできているといわれています
でも総合型は中小企業の寄合なので、意思決定のプロセスも煩雑、問題も複雑ということで、ほとんどが予定利率が昭和時代の「びっくり5.5%」
つまり預かったお金を5.5%で運用して加入者の年金として支給するという使命を今でも負っています
そりゃ、きついでしょ
そう思いますよね
担当者さんが藁にもすがるつもりで、より強い運用を求めた気持ちを、世間は非難できないのではないでしょうか?
ある意味、総合型の基金を放置していた政府の責任もあるんでしょうね~
担当者なら、どうやって5.5%で運用しろっていうんだよ!!って愚痴りたくもなりますよ
しかも加入者より受給者が多いみたいな構成比率の基金も多いというし・・・
こう思うとね、日本の公的年金、企業年金どれもこれも、根っこの問題は同じ
今痛い思いをしても、根本から変えないと、どうにもならないってことだと思うんですよ
一方加入者の立場からいうと、こういう不透明な環境の中、自分の生涯設計をすることのむずかしさを痛感します
ひとつ言えるとすれば、「よそに頼りすぎない!自分に力をつける!」ってことですね
例えば退職金にしても、企業年金にしても加入者あるいは社員の財産権ってあってないようなものですよ
会社が倒産してしまえば退職金なんてどこからも出ないし、企業年金だって今存続しているところでさえなにかしら給付額の減額等々実施してそもそも約束されていた老後の給付なんて守られていないもの
公的年金だってそうでしょ
法律が変われば私たちの生活がガラリと変わってしまう
だから、確定拠出年金なんですよ
これだけが100%財産権守られているもの
税金優遇を受けながら、まずは自分の手元で誰にも取られないお金を作る、ここがスタートでしょう
それにしても一番腹が立つのはAIJですよ(いきなり戻りますが^^;)
第一人様の財産を守る仕事をしている人間が虚偽をしてどうしますか
恥を知れ、恥を!!って思いますね
お金って、目に見えますが資産運用は時間がかかって結果を出すものなので、やっぱりわかりにくいし品質を確認するってことができないんです
普通の商品って、手で触れて味わって良さを比較検討し、それに見合う値がつくけど、金融商品はそうはいかない
だからこそ、襟をただし、誠心誠意尽くしてご説明し、フォローし、報告する義務があるのに・・・
こんなやからがいるから、金融に携わり一生懸命お客様のためを思って仕事をしている人たちまでが疑いの目で見られてしまう
やってらんないと思いますが、でもやっぱり見えないものだからこそ、大事な財産を守る仕事だからこそ、自らの行動に責任と誇りを持っていないといかんぞ!!と思うのです
スカイツリー完成です
工事に携わったみなさん、本当に誇らしいでしょうね
素晴らしいです
何年もにわたり、地道な努力を続け、最新の注意を図り、コツコツ仕事を続ける
それはやはり人間の命を預かる仕事でもあり、夢を形にする仕事であるから
人様の財産を守る仕事も同じだと思います
金融の世界の人、おごった考えでいませんか?
人様のお金を右から左に動かして、まやかしの利益をさも自分の手柄のように・・・
私はファイナンシャルプランナーとしては、まだまだ未熟ですし、私がお手伝いをさせていただいているお客様もそれほど多くはありませんが、やっぱり誠心誠意尽くすつもりでいます
結果として良くないことに一時なることもあるし、これからもそういうことはあるかもしれませんが、最善をつくしお客様のファイナンシャルゴールを一緒に目指したいと心から思っています
私の仕事もスカイツリーを作る仕事と根本は同じですよね
おごりや手抜きは、やっぱり結果に表れます
たとえその結果がでるまで時間がかかり、一時関心が薄れたとしても、ウソの仕事はやっぱりウソでしかない
そう思います