日経新聞


米国の企業年金の積み立て不足についての記事


確かに利回り低下が原因なんだろうけれど、違う問題もあるのではないか?


以前アメリカで行われたFP大会に参加した時のセッションで、ベビーブーマーたちのリタイアの時期とも重なり、支払も多くなり十分な運用がしきれないというような話もあった


運用は利益を出すためには、株価が安い時に仕入れなければならない、そしてユニットを増やす


でも同時期に同じ金額だけ、あるいはもっと多くの支払が発生したら、どうだろう


大きな入れ物にお水を入れる一方で、お水が流れ出る


入れ物の中は、水かさが増えず、むしろ減っていく


こういう状況が企業年金運用の低迷の一要因となっているのであれば運用の問題というより構造の問題となる


企業年金はとてつもなく大きな入れ物


だから融通が利かない、アグレッシブな運用もできない、まして水をいれてもいれてもダダ漏れ状態であれば、入れるだけ無駄ではないか



積立不足の問題は、本当に運用利回りの問題だけなのか?気になる



よみうりでは、公務員だった妻を亡くした男性が、遺族年金の男女差はおかしいと訴えている記事があった


そう、年金制度は男尊女卑、かなりつっこみどころ満載の制度


会社員の男性がなくなれば、妻は一生涯遺族厚生年金を受け取ることができる(条件あり)


一方会社員の女性が亡くなっても、夫は遺族厚生年金を受け取ることはほぼできない(受け取るにはかなり限定された条件をクリアする必要がある)



働いている期間、同じ等級であれば同じ保険料を納めているのに、なぜ??



個人的には、遺族厚生年金はなくてもいいかな?なんて思っていて、むしろ遺族基礎年金を手厚くすべきかと思っている


だって子供一人で年間100万円の遺族基礎年金


二人になったら120万円、三人目以降は一人につき7万円の加算ってどう計算してんの?って感じでしょ



子供一人を成人させるまで月○万円とか、教育費をかからなくするとか、なんかこうね、その先にビジョンある保障ってできないんだろうか?



やっぱり公共性のある制度って難しいんだろうね


最低保障を確保するっていっても、そのレベル合わせもどこって感じがするし



そうなると、少なくとも公共部分の利用料として税金や必要な保険料は支払うとして、その他はできるだけプライベートなお金を準備していかないと、すべて公にゆだねると大変なことになるということ



貯蓄、運用、確定拠出年金といった、自分だけの財産を持っておかないと、おっきな入れ物に入れたはいいけど、自分が使おうと思って覗き込んだら何もなかったということになりかねない




自分で自分の生活、守んなきゃね