現経済産業省はかつて通商産業省(通産省)と呼ばれてました
1990年に私がアメリカの大学に入りビジネスを専攻した頃、アメリカビジネス界は、台頭する日本ビジネスに学べ、追いつけ、追い越せという雰囲気でした
私が選んだインターナショナルビジネスでは、傾向として日本のビジネスを題材にケーススタディなどをする授業もありましたし、日本の文化・歴史を学ぶ授業もありました
当時私自身とても興味深く感じたのは、これらの学習の中に通産省がたびたび登場すること
つまり戦後の焼け野原から20年そこそこで行動経済成長期に入り、90年はそれこそバブルの絶頂期でしたから、その日本の成長を支えたのは、通産省の力だ!というような紹介のされ方が非常に多いかったのです
要は国外にどんな技術があり、どんなニーズがあり、それを取り込むために日本は何をすべきか、それらのリサーチ部門がMITI 通産省だということです
日本の経済方針が決まればそこに資金を投入し国を挙げて生産です。もちろん日本人が持ち合わせていた勤勉さや手先の器用さ、探究心などはそこに間違いなくプラスに働いたのでしょうがベクトルが合った時の爆発的な力は旗振りがいてこそできることでしょう
生産力がつけば次は売り込みです。ここでもMITIがトップセールスをかけた
そして事業と事業を結ぶコーディネーション
ある程度の道筋ができれば、力のある企業であればどんどんあとは伸びるだけ
MITI、それまで私はホント無知だったので、いわゆる官僚のミッション、特に経済における役人のミッションについてよく知らなかったので、ここで学んだことは目からうろこでした
NHKの番組で今まさに韓国の環境省が中国のグリーンビジネスを取り込もうと素晴らしい動きをしていると紹介していました。かつての日本の通産省のような働きなのじゃないか・・・そんな風に思ったりして見てました
やっぱり国の力って大事ですよね
もちろん国を動かす当時の日本人の力ということなのでしょうが
それにひきかえ、今の政治の情けないこと・・・リーダーシップのかけらもない
じゃあ、国の力が衰えた国日本で再び私たちがビジネスで世界と戦うためにはどうしたらよいのか?
全く個人的な考えだけれど、海を越えてニーズを拾い、それに応える技術を探し、営業のルートを確保するという子ーディネーションビジネスがもっともっと大事になるのではと思っています
まあ商社的なイメージでしょうか?
で、ここに意外とうまくいくのが女性ではないかなと・・・
女性はコミュニケーション能力があるし、男性より語学にたけている人も多い
たとえば中国をはじめとするアジアマーケットでこれから必要なマーケティングはインフラとかよりむしろ生活の質を高めるようなもの
そうなれば、ますます女性に利があるのではないかと思うのです
文化の質が高まり平和な世の中になった時、もっとも栄えるのは女性ですしね^^いつの世も。
だからこそ女性がビジネスの分野でもっと活躍すれば良いと思うのです
日本人女性はもうすでに国際的に活躍できる人材が増えてきていると思います
でも、でも、でも
ビジネスで活躍する女性ってまだまだスポットを浴びていないのです
たとえば女性で成功している起業家というくくりであっても、業界的には美容系と食系が主です。あるいはインテリアとかそんな関係でしょうか・・・
もうちょっと違う分野で活躍する女性をクローズアップしていかなければいけないのでは、と思いますね
相も変わらず通産省からずれずれになりましたが、日本はまだまだ頑張れる余地があるということと、政治はもっと変わるべきということです