ファイナンシャルプランナーとして独立して、まあ6・7年というところ
最初は子どもも小さかったのでゆるやかなスタートだったから、できる範囲でやってみようかという感じでした
その後、少しずつ仕事の幅を広げてきたのだけれど
FPは基本的に個人のお客様のファイナンシャルゴールを一緒に目指していくことが仕事
だからビジネススタイルも個人のお客様とのパーソナルなもの
一方最近退職金コンサルを中心とする会社を立ち上げたものだから、企業に対してのプレゼンとかが多くなった
基本的な仕事のスタンスは同じとはいえ、やはり対企業とのお付き合いは個人のお客様とは違います
オフィシャルな決断が必要なので、やっぱり時間もかかるしそれなりのプロセスをふまなければいけません
私自身、10年前までは会社員していましたし、役職もあったので企業としてのおつきあいはしてきたし、その辺に違和感があるわけじゃないのだけれど、やっぱり個人のお客様と向き合う仕事とは大きく違うな~と最近つくづく思ってしまいます
何が違うか
たとえば1時間なり2時間なりお会いするなかで私が目指すものが違います
対企業であれば、その企業にとってどんなメリットを・サービスを提供できるか、ということを分かりやすくお伝えすることを目指します
当たり前ですが
私の属する「会社」が対する「会社」にとって、何ができるのか、です。
かなり複合的にニーズを探り、どのポイントが大事なのか、うちの競争力はなにかを考えながら話をするわけです。
そこにはコンペティターが必ず存在しているので、やっぱりある意味「選んでもらうための」アレコレが必要です。
一方個人のコンサルの場合は、全く違います。
最初からお客様は私を「選んで」きてくれているという大前提があるので(たとえ、おためしであったとしても)まず私が目指すことは、「お客様を好きになること」と「お客様に私を好きになってもらうこと」なのです。
これだけです
個人のコンサルは、信頼がベースです。そこしかない位
だから私もお客様を信頼し、私ができることすべてを出し切ろうと思います。もちろんお客様にも私を信頼していただきたいし、第一お金の問題って1回あっただけでは、解決しないしそもそも長く付き合ってこそFPの価値はでてくるので・・・
信頼の根本は、その人を好きになれるかどうか
だから、初めてお会いする2時間は、好きになるための、好きになっておらうための時間です。
嫌いな人に、家計の話なんてしたくありませんよね。
信頼してもらって初めて具体的な金融商品が必要であればでてくるし、必要でなければ出てこないし
特に私がそうなのか分かりませんが、好きな人のために頑張りたい!というのが原動力なので、やっぱり個人コンサルはそこがなによりゆずれないポイントなのです。
一方対企業はやっぱりビジネスです。
もちろん対応して下さる方「個人」への信頼はありますが、企業の決断は個人の決断とは違いますから
もうひとついうと、対企業に伺う時の私の「モード」も違います。やっぱりちょっと頑張りモードというか、行くぞ!って少し自分を奮い立たせる「男モード」
でも、個人コンサルはまずはその方の話を聞いてあげよう、できることはなんでもやってあげようという「女モード」
どっちがどっちというわけじゃないけど、うーん、やっぱり個人コンサルの方が私は好きかな・・・
多分気持ちの上では、「女モード」の方が自然なのかも
ま、対企業のおつきあいも、始まってしまえば、個人コンサルと同じような「その人のために」って感じになれるから結局は同じといえば同じなんだけど、今は突破口を探している最中だからな~、ちょっと大変といえば大変
ここ数日「男モード」の仕事が続き、昨日は久々に個人コンサルが続いた日だったので、やっぱり私はこっちがいいかな~なんて、ちょっと思ったりしました。