今年も就職難だそうですね。


私自身フリーランスとして仕事をしていますし、お客様には「雇われない生き方」も考えていきましょう、なんてお話をしているのですが、やっぱり学生には一度は就職してほしいと思っています


新卒というのは一生に一回しかない


社会人として、先輩たちに仕事のやり方、組織での動き方、また会社として社会に貢献することをまっさらな状態で学べる機会は新卒しかないからです。


私自身は今のJTBに1987年に入社しました


すぐに結婚したので3年にも満たないわずかな時間しか働いていませんが、そこでの研修や職場での出来事、とくに先輩方の仕事ぶりなど大きな影響を受けたと思っています



学生でいる間子どもは大人の働く姿を意外に見ることがありません



地元の商店とかテレビで紹介されるような職種については、それなりにイメージがわくと思いますが、いわゆる会社員としてそれぞれが役割を担って大人たちが目標に向かって頑張っていく姿を見ることはないのではないかと思います


それこそ、おじさんも頑張っているんだとか、中にはできないおやじもいるもんだ、くらいの発見を会社にはいることで自分の将来をよく考えるきっかけにもなるのではないかとおもいます



その新入社員としての経験を踏まずに、独立精神旺盛に一人で事業をしてしまい、また成功しちゃったりすると、またその人が組織を作ったときに、どうなのよってことになってしまったり


一匹オオカミもいいけれど、フリーランスであってもチームで動くこともあるので、一度位は会社組織を経験していた人の方がバランスが良いような感じもあります



なにより新卒として、構ってもらえるのは幸せなことでしょう。


初々しく頑張る姿が職場にあると、そろそろ倦怠気味の先輩連中も良い影響を受けるかも



もうひとつ大事なことは、組織にいると自然に「育てられる側」と「育てる側」との移動ができること


少しずつステップアップして一人前になることができます


それが一人で仕事をするとすべてを一人でやらなければいけない


これは結構きつい


だから社会人として稼げる素地ができるまでは社会人として、しかも新卒として一度は会社員を経験した方が良いのではと思うのです



新卒はできなくてもOKだけど、中途採用はできて当たり前となりますから



だからこそ会社の人事は、毎年コンスタントに新卒を採用する方がよいのではないかと思うわけです


会社の上下関係は社員を成長させるためには必要でしょう。



そんなこんなで、学生のみなさんはぜひ頑張って仕事をみつけてほしいし、人事のみなさんには、ぜひ努力を救いあげていただきたいなと思うわけです。




ただ学生最後の1年が就職活動となってしまうのは、残念です。


大学の4年間はアカデミックなことに専念できるような、仕組みも必要だろうな~と思います。