先週の連続コラム「投資信託がなかなかもうからない理由」では、
投資信託には3つのコストがあり、とくに販売手数料は3%程度かかるものも多いので、そのコスト分を考えると短期で売買を繰り返してはなかなか利益がでない
しかし、ほとんどの方が金融期機関の窓口でおススメのままに投資信託を購入しているため、コストに見合うだけのパフォーマンスを確保できずに売却することが多い
このデメリットを解決するには、販売手数料がかからないものをチョイスする
↓
つまり、ノーロードファンドを選択肢の中心とする
ということをお話しました。
ノーロードファンドも最近は、平均点狙いのインデックス型のファンド以外にも選択肢が増えてきているので、過去のデータなどを比較しながら選んでもいいでしょうね、ということでした。
といいつつも、初めて投資信託を購入する場合は、基本に忠実に
まずは「インデックス型」
そして、アセットクラスの分散
アセットクラスというのは、「株式」や「債券」、さらにそれぞれの運用地域「日本」や「世界」です。
ですから月々3万円の投資余力がある方なら、
日本の株に投資するインデックス型の投信
世界の主に先進国の株式に投資するインデックス型投信
新興国の株式に投資するインデックス型投信
の3本がよいのではないでしょうか・・・というのが提案の趣旨でした。
なぜ基本に沿って購入するべきなのか。
たとえば新社会人で洋服をそろえるというケースを想像してみてください。
まずはベーシックな洋服からそろえると思いませんか?
面白みはないかも知れないけれど、間違いがないもの。
そして徐々に流行のものを取り入れたり、個性のある洋服や小物をそろえていく・・・これが一般的ではないでしょうか?
投資においてもこれと同じ。
むちゃくちゃに大儲けすることはないかもしれないけれど、大損しないポートフォリオ
それが基本のアセットクラス(投資先)に分散投資をすること
ベーシックなものがそろったら、産業を絞り込んだり、投資する地域を絞り込んだりすればよいのです。
ここまでが前回の復習。
そして今週は、投資信託のもうひとつの特徴
「投資信託は売買時に値段が決まっていない」ということについて解説をしていきます。