人間は常によりよくなりたいと思って前進する生き物
それを善とすれば、世の中の経済活動はどんどんプラスの方向に成長していく
だから経済活動に参加し続けていれば、個人もその成長の恩恵を受けることができる
これが、資本主義経済の原理原則・・・と私は考えていてます。
だったら、日本の上場企業全体に投資する、世界の上場企業全体に投資していればよいのではないか。
すなわち、投資信託という仕組みを使い、日本を含む世界中に効率よく投資をするインデックス型の投信あるいは上場投資信託ETFを利用したらよい
こう考えるのはとても合理的です。
インデックス型でさらにノーロード(購入手数料がゼロの投資信託)やETFは手数料が安いですから、コストパフォーマンスもめぐまれています。
でも、じっさいに投資を行っていくうえで、「とりえあえずインデックス型」とも言えないのではないかと、お客様の相談に携わりながら感じることが多くなってきました。
たとえば、上場企業といってその経営体質は様々です。また企業が目指すビジョンも様々です、
中には私があるいはお客様が思い描く社会とは異なる方向性で企業活動をしているところもあります。
それらの企業もすべて含め「インデックス運用」で本当にいいのかという疑問
成長力の異なる企業の集合体であえば、その成長速度は必然的にブレーキがかかった平均的な速度になってしまうので、個人の資産の成長を考えるとはたしてそれでいいのかという疑問
一口にインデックス型といっても、実際の商品内容は様々でパフォーマンスおよびコストに差が生じること
ETFといっても、投資先がいくつかあって、選択を誤ることもありうること
4年ほどまえまでは、私も積極的な商品紹介を行わないことを「中立的な」とうたうFPでした。
あくまでも、考え方をアドバイスし、投資の王道ともいえる分散投資の理論を(今思えば机上の空論であったのではないかと反省するところもあります)をお話することに終始していました。
でも、理論だけの話をしても、実践が伴わないとお客様の問題解決には至らないのです。
結局お客様の希望を、夢をかなえる手段としての「商品」まで落としこまなければ・・・・
それが、今のような商品提案・実行までを実施するIFA(インディペンデント ファイナンシャル アドバイザー)への転機です。
この数年は、本当にいろんな商品を研究してきました。
いろんなエージェントの方にもお会いしましたし、私自身もいろんな商品に投資をしてみました。
それなりに吟味を重ね、選んで運用をしてみて分かったこと
「金融商品にパーフェクトなものはない」 ということ
短期で利益を追求する商品 → リスクが大きいので、投資のボリュームを持たせることには不向き
積立の仕組みが優れた商品 → コスト負担が大きく短期で解約すると損失が生じる
一括で投資するのに適した商品 → 一括のロットが大きく、分散投資の一部としては使いにくい
など。
これさえしていればすべてよしというものが残念ながらないのです。つまりより細やかなアドバイスをして差し上げないと、投資の原理原則にのっとっていても失敗してしまうことがあるのです。
仮にプロがつきっきりでアドバイスをしていても、マーケットが思い通りになるとは限りませんが、少なくともアドバイスを継続的に受けていればそれほど大けがをせずある程度着実に資産づくりをする可能性が高まるのではないのか、そう思っているのです。
この数年の紆余曲折の中、やっと信頼できるエージェントもいくつか見つけることができましたし、それぞれの立ち位置で期待にこたえてくれそうな金融商品のラインナップもそろってきました。
ついでに言うと、投資資金をより増やすための家計の節約、たとえば保険や住宅ローンもさらに商品内容を吟味できる仕組みを作り上げたので、お客様へのアドバイスは数段グレードアップしているのでは・・・なんて思ったりしています。
結局ファイナンシャルプランナーというのは、経験をつまないことにはいくら知識があっても役に立たないのです。
私もたくさんのお客様の相談を受け、たくさんのお客様の前で講演をさせていただき、たくさんのテーマで情報を発信しつづけちょっとずつFPとしてのあるべき姿に向かって進んでいるという状態です。
大きな金融機関にはできないような、お客様一人一人の顔が見えるコンサル それができるはやはりファイナンシャルプランナーではないかと、最近また思いを強くしています。