資産を殖やすためには、「運用」は避けて通れません。


預金だけではなくいわゆるリスク商品も取り入れて資産づくりをしていかなければなりません。


当然リスク商品には「リスク」があります。リスクをひとことでいえば「マーケットリスク」です。つまりマーケットがどうなるか分からないという意味です。


株や債券、外貨、金などなどそれぞれ運用商品としては魅力があります。


でもそれらはおのおの独立した市場で取引されているため価値は市場で決定されます。市場(マーケット)の状況によっては価値が上がることもあるし下がることもあるのです。


このようなマーケットのリスクは私たちの自由にはなりません。せいぜいひとつの市場あるいはひとつの銘柄に集中投資せず、ばらして投資をしてリスクを最小限に抑えるくらいしかできません。


このマイナスになる可能性をできるだけ抑える手法を分散投資をいうのですが、金融の仕組みを知れば知るほど「分散投資」をするのがいわゆる投資のプロではない私たちが資産を形成していくために最も大切なことであると思います。



マーケットリスクは、コントロールができるわけではありませんが、損失を最小限に抑えることはできます。



でも、資産形成を続けていくうえで、もっとも怖いのが「知識をもたない」というリスクではないかと・・・



つまり、学ぶことをせず「いい話」をうのみにしてとびついて思わぬ大きな損失を被るリスクです。このリスクは確かに恐ろしいことですが、リスクを回避する方法はあります。


そうですね、投資を学べばいいのです。



では、どうしたら投資を学べるでしょう。



たとえば証券会社の窓口で話を聞いてみる。証券会社のサイトにもさまざまな学びの情報が掲載されています。

証券会社の無料セミナーなどに参加するのもいいです。また東証アカデミー というのもお勧めです。無料ではありませんが、それでも学びのコストとしては廉価です。



もしこれから自分の将来のためにしっかりと資産形成をしていこう、と思うならば、まずは自分に投資をすることが先決ではないでしょうか?投資を学ぶこと。それがスタート地点です。



先日書店で「28歳からのリアルマネー 」という本を買いました。全般的に皮肉なトーンではありますが、書いてあることはとてもまともです。かなりリアリティがあります。


本当にこれから「普通の暮らし」を維持するために、真剣に働き真剣に資産形成しなければヤバイのです。


私はよくセミナーなどでも「収入を得て貯蓄をする時期って案外短い」とお話をします。


たとえば女性の例を考えましょう。20代後半から30代は出産・子育てで思うように仕事ができません。子供を保育園に預けても毎月5万円以上の保育料がかかったりします。


ようやく子育てに一段落したと思えば今度は親の介護が待っています。若い人がすくないですから、夫婦二人でそれぞれの親4人を看ることになるかもしれません。いろいろな施設やサービスを依頼しても、やっぱり自分たちの時間はそれなりに割かれるでしょう。やっぱり思うような収入を確保するのはむずかしくなるでしょう。



つまり、「今元気で働ける」時に最善のことをしておかなければ間に合わなくなる可能性大なのです



早く気付かないとダメです。

そして一日も早く手をうたなければ。


何も一人で悩む必要はありません。ファイナンシャルプランナーとチームを組んで取り組むことだってできるでしょう。


お金に関する知識がない、社会の仕組みに関する知識がない、そんな「知識のない」リスクは今すぐに努力で回避してしまいましょう。


将来後悔しないように、今すぐ自分の足元を確認し将来のために今できることを始めましょう