健やかなるお金の成長を願えば、多少なりとも海外での運用を視野にいれる必要があります。
例えば外国の通貨を売買したり、外国の株を買ったり、外国の債券を買ったりすることです。
このうち外国の通貨を売買するのがもっともシンプルな運用です。
なぜなら「通貨」そのものに値段がついていて、安く買って高く売れば儲けになるからです。
通貨の値段は、たとえば「米ドル」という商品であれば「1ドル=95円36銭」というかんじで表示されています。
1ドルという商品の単価ですよね。1000ドル買いたければ、95円36銭x1000ドル で仕入れの金額がすぐにわかります。
仕入た値段より売値が高ければその差額がすなわち利益です。単価95円36銭で仕入れたうりものですから、98円とか100円とか為替レートの円の数字が大きくなればなるほど、ウレシイのです。
A時点での、1ドル=○○円とB時点での 1ドル=△△円 を比較して○○より△△の数字が大きければ、Aと比較してBは円安になったといいます。
数字が大きくなったので、円高と言いたいところですが、ここはぐっとこらえて、円安と覚えます。
反対にA時点での、1ドル=○○円とB時点での 1ドル=△△円 を比較して○○より△△の数字が小さければ、Aと比較してBは円高になったといいます。
数字が小さくなったので、円安と言いたいところですが、ここはやはりぐっとこらえて、円高と覚えます。
納得できない!という方は、視点を円の購買力におくと分かりやすくなると思います。
1ドルという商品を仕入れるのに、95円で済むのと100円出さなきゃ買えないのでは、どちらが購買力がありますか?となれば、95円で1ドルという商品を買える方が力が大きいと分かるはずです。
力が大きい → 円の価値が高い → 円高
更に言うと円高、円安はある時点とある時点との比較でどっちが高いか安いかになるので、いくらだったら円高という絶対的な数字はありません。
昨年1年間の為替の平均から見ると円高傾向だ、とか、昨年のある時期と比べると円安傾向とか使います。
更に更に進めると
通貨を売買して利益を出す運用方法では、できるだけ円高の時にいっぱいの通貨を仕入れて、できるだけ円安の時に売ればもうかるわけです。
通貨自身を売買する運用方法には、外貨預金、外貨MMF、FX(為替証拠金取引)などがあります。
外貨預金とは銀行でやっている商品です。外貨MMFとは証券会社で主に取り扱っています。FXはFX取引業者が別にあります。
それぞれに特徴があるのですが、比較しながらお話をすると分かりやすいと思うので、次回は外貨預金と外貨MMFについてお話しましょう。